中学校で習う漢字三体字典 Part156

 中学校の三年間で習う、1110文字の内の5つの漢字を書いています。漢字は2020年度施行の学習指導要領に対応しています。

 表示は左端が対象漢字、続いてカタカナは音読み、平仮名は訓読み、画数、部首の順です。そして、ことわざ・故事・文章などから一つを選んでその漢字の使われ方を示す事にしました。

 ちなみに、文部科学省では学年ごとに習う漢字は、1学年250字程度から300字程度、2学年300字程度から350字程度、3学年では、その他の常用漢字(小学校で習う漢字1026文字以外の常用漢字1110文字の大体)と学年ごとに決まっていないようです。

776. [][ドウ][画数:10画][部首:肉]

『赤鈴之助』

 武内つなよし氏は聞き覚えがありますが、福井英一氏もこのまんがの原作者でした。2話以降は武内氏の作なのでそんな記憶が残っているのですね。
 日本水産が提供だったと思います。まだテレビが一般家庭に普及する前に、ラジオ番組で放送されていたと記憶しています。
 ちなみに、この「赤胴鈴之助」は、漫画の主人公です。
 当時はこの番組が始まるのを楽しみにしていました。私の場合は、赤胴鈴之助を始め色々な漫画から、思想を学び、正義を培ってきたと思います。
 ですから、文学から学ぶより、漫画からの情報の方が多かったことは確かです。
 その頃は、映画もテレビも勧善懲悪の単純さが庶民受けしたのでしょう。今のように複雑では無かったことも、子供の人気を集めたのかも知れません。

楷書 行書 草書

777. [][ドウ][ひとみ][画数:17画][部首:目]

鳳頸りょうどうほうけい

 「非常に身分が高く、気品のある人の容貌のこと。」【出典:四字熟語辞典ONLINE.】とありますが、難しい漢字の羅列です。一つずつの漢字はじっくり見ると、そんなに難しくはないのですが、四字熟語になったとたんに、バリアが張られるのか、受け入れがたい文字になります。
 そのまま漢字を読むと、竜の瞳と鳳凰のような頸ですから、何だか化物を想像してしまいます。ただ、この表現を神々しいと云ったのでしょう。
 この四字熟語に当てはまるのかどうか、疑問ですが、確かに生まれ育ちが良く、教養のある人は、美醜と関係なく、人を惹きつけるような、雰囲気があるような気がします。

楷書 行書 草書

778. [][とうげ][画数:9画][部首:山]

の釜めし』

 発想の転換ですよね。それまでは、電車内で食べる弁当と言えば、折り詰め。それが益子焼の釜に入っているのですから珍しいです。
 この「峠の釜めし」を横川駅で買った事があります。随分前になりますが、軽井沢に家族で行ったときに買ったのですが、今調べて見ますと、横川駅が終点になっていて、軽井沢に行く線路が見当たりません。
 そこで調べ見たら、平成9年10月に横川駅と軽井沢駅間が廃止された事を知りました。すでに23年も前になるのですね。思えば、軽井沢に行ったのは今から30数年前でした。
 それでも、この峠の釜めしは、今でも横川駅構内・軽井沢駅売店をはじめ随分とあちこちで売られているようです。

楷書 行書 草書

779. [][トク][画数:10画][部首:匸]

瑾瑜きんゆとくか

 この四字熟語のように、天然石には傷がつきものです。ダイヤにも当然傷があります。しかし、僅かな傷はそれ程価格に影響を与えないものです。特にエメラルドなど傷がある方が、天然石である事を証明する要素になる位です。
 すぐれた才能のある人にも弱点や欠点があり、この四字熟語は、それでも評価を下げる事はないと言う意味で使われます。
 ちなみに、私は宝石を販売していた事がありますので、こんな事を書きました。ただし、余り酷い傷やひび割れなどは、宝石としての価値は大幅に下がる事になります。
 才能も同じで、欠点が才能を上回る場合はやはり評価を下げると思います。しかし、天才と呼ばれるような人は、欠点も弱点も受け入れられるように思います。

楷書 行書 草書

780. [][トク][画数:13画][部首:目]

励』

 文字から受ける印象は、監督された中で激励されるのですから、あまり自由度はなさそうです。
 それでも、激励ならまだ受け入れられそうです。これも感じ方は戦後の教育にあるのではないかと思います。
 働くと言う事が、どんな拘束を受けるのか学ばない間に学校教育は終わると思います。
 ですから、社会に出た途端に、会社や社会に束縛されたりすると、すんなり馴染めない人が出てくるのは、当然の事だと思っています。私もその一人です。
 出来るだけ早く、この社会の仕組みに馴染んだ方が、結局は自分の為だと思います。
 テレビで好き勝手な事を言える人は、本当に稀だと思った方が良いでしょう。
 ただ、放映されていない時には、案外周りに気を配っているかも知れません。
 これもテレビ業界の仕組みを知っていないと、いつか干されてしまうかも知れません。

楷書 行書 草書
覚 書

 現在中学生編として、2020年度施行の学習指導要領に対応した漢字を、楷書・行書・草書と三体の文字を毛筆で書いていますが、初めに部首と書いていますが、通常呼ばれている読み方ではないと思われたと思います。

 そこで、一般ではどんな読み方をされているのか一覧にしてみました。

 今回は、中学校三年間で習う文字の776.~780.の部首を取り上げていますが、日本では部首の正式な名称は決まってないようです。辞書によって統一されていないのが現状です。

部首 部首名称 (読み方) 部首通称

  1. 【胴】肉部(にくぶ)・ニク・にくづき
  2. 【瞳】目部(もくぶ)・め・めへん・よこめ
  3. 【峠】山部(さんぶ)・やま・やまへん
  4. 【匿】匸部(けいぶ)・かくしがまえ
  5. 【督】目部(もくぶ)・め・めへん・よこめ

 ・・・・つづく。