学校で習う漢字三体字典【小学二年生編】Part-31

 小学校二年生で習う、160字の内の5つの漢字を書いています。漢字は2020年度施行の学習指導要領に対応しています。

 表示は左端が対象漢字、続いてカタカナは音読み、平仮名は訓読み、画数、部首の順です。そして、ことわざ・故事・文章などから一つを選んでその漢字の使われ方を示す事にしました。

71.[][ジ][とき][10画][にちぶ]
の氏神』

楷書 行書 草書

72.[][シツ][むろ][9画][べんぶ]
町時代』

楷書 行書 草書

73.[][シャ][やしろ][7画][しぶ]
交辞令』

楷書 行書 草書

74.[][ジャク][よわ-い][よわ-る][よわ-まる][よわ-める][10画][きゅうぶ]
り目に祟り目

楷書 行書 草書

75.[][シュ][くび][9画][しゅぶ]
『猫のに鈴を付ける

楷書 行書 草書
教わる事-11
  1. 教わる覚悟(心)
  2.  意思の疎通(教える側の伝達力・教わる側の習熟度と理解力) 
  3. 必要な身体能力(柔軟性・筋力・持久力) 
  4. タイミング(間)
  5.  間合い(距離) 
  6. 気づき工夫(考える)
  7. 修練(繰り返し・身に付ける) 
  8. 守破離と言う事

 必要な身体能力と云うのは、競技の種類や個人差もありますので、自分の現在足りない部分を強化すると良いと思います。

 ただし、ある程度身体能力が出来れば、逆に自分の得意な分野をより強化するために、身体能力を高めると、得意技に磨きがかかると思います。

 何か一つでも、これなら人に負ける事がない、と云う技を持っている事は強みになるので、是非強化して下さい。

 今日は、タイミングの習得方法について、検証してみましょう。 武道では、「間」といいます。

 どんな事でも、この「間」が大切なことは、容易に想像できるでしょう。

 例えば、空手道のように相手と対戦する場合に、相手の攻撃よりも早く受けようとすると、受けようと思う所に相手の攻撃がありません。ですから、相手の攻撃が当たってしまいます。

 逆に遅い場合も、相手の攻撃を受けてから受ける事になりますから、受けの用を足しません。

 これは、武道に限った事ではありません。例えばお笑いの場合にも、タイミングが悪いと、笑ってもらえないばかりか、白けてしまうでしょう。

 仕事の場合でも、期日に間に合わなければ、折角の企画であっても、取り上げてもらえません。

 では、どんな練習をすれば、この「間」を習得できるのか、見て見ましょう。

 ここでは、空手の場合に限った練習方法を示しますが、どんな場合でも「機を見るに敏」と云う言葉どおりの洞察力が必要になります。

 この洞察力には、二つを観る目が必要になります。

 一つは、上段・中段・下段のどの部分を攻撃されたのかを一早く知る目です。目と言うより感じると言った方が正確な表現かも知れません。

 もう一つは、何時攻撃を始めたかです。実際には何時攻撃を始めるのか、です。宮本武蔵の言葉を借りるとしたら、『兵法に、人のうつ所をとめ、つく所をおさへ、くむ所をもぎはなしなどする事也。枕を押ると云ハ、我実の道を得て、敵にかゝりあふ時、敵何事にても思ふ氣ざしを、敵のせぬうちに見しりて、敵の打と云、うの字のかしらをおさへて、跡をさせざる心、是枕をおさゆる心也。たとヘバ、敵の懸ると云、かの字(のかしら*)をおさへ、飛と云、との字のかしらをおさへ、きると云、きの字のかしらをおさゆる事』と言う事です。 五輪書 【火之巻】枕をおさゆると云事の一部を引用しました。

 『枕をおさゆると云事』では、相手が攻撃する直前に察知するという事ですが、逆に自分が攻撃する場合にも、「間」が必要な事は言うまでもありません。

 これも、五輪書、火之巻の6番目にある景氣を知ると云事が必要です。

 『枕をおさゆると云事』景氣を知ると云事のどちらもに云えると思える事が、孫子の言う「彼を知り己を知れば百戦あやうからず。彼を知らずして己を知れば、一勝一負す。彼を知らず己を知らざれば、戦う毎に必ずあやうであると思います。

 要するに、「知る」事、「感じる」事を習得する必要があると思います。

 では、これをどのような方法で習得するかが問題です。

 一人でこれを習得する場合には、テレビを利用します。どんな番組でも良いのですが、出来れば人が出演している方が良いでしょう。

 一人の人にスポットを当てます。そして、その人が次にどんな動きをするか、予測します。当たらなくても良いと思います。予測ですから。

 これが格闘技の場合でも、一人の人の動きに対して、自分が相手をしていると想像します。そして、その人の動きに注目します。そしてこれも予測します。

 画面は流れるように次々に違う場面に変わりますが、初めは一つ予測して、次の予測までに時間がかかっても構いません。

 何度もやっていると、予測をするには、その前の動きが重要であることが自然と身に付いてきます。

 次に基本組手で相手の動きを観察します。モーションを観察するのではなく、相手の攻撃の瞬間を観察します。この攻撃の瞬間を感じるようになれば、予測を越えて実感として、『枕をおさゆると云事』が可能になります。

 同じようにして自分が攻撃する場合も、相手の動きを観察する事が重要ですから、テレビを利用して色々な状況を観察する事が、手助けになります。

 どちらも、実際の動きやモーションと呼ばれるような動き、あるいは、相手の癖などではなく、雰囲気と云うのか、もやっとした感覚を察知する事が「間」であり、タイミング、いわゆるチャンス、好機になりますから、会得して下さい。

 ・・・・つづく。