『礼と節』を表現してみよう。
Part-4
1. 話し方で『礼節』に適う事・・・・電話篇

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 前回と同様、『礼節』のある、話し方について、考えて見る事にしましょう。しかし、今日は電話です。

 電話でも前回同様、お母さんの変わり身の凄さは、皆さん経験してませんか。でも、お母さんだけではなく、女性一般にみられる特技かも知れません。これが出来る人は、仕事が出来ると評価します。
 私が管理職の頃は、電話の取り方は、かなり評価の対象にしていました。なぜなら、会社を代表する声だからです。
 私が、時計屋をしていた頃、ある眼鏡の問屋さんに、素晴らしい女性社員が居ました。電話だけの関係ですが、会いたくなるほど、如才のない気持ちの良い応対をしてくれました。営業マンに一度顔を見たいね、と言ったら、止めといた方が良いと言います。
 何がすばらしいかと言いますと、私の店の在庫状況、客筋まですべて把握していて、適切なアドバイスをしてくれます。それも、優しく、こちらの気持ちを和ましてくれていました。
 何年か経って、電話に出たのが、他の人でした。女性なんですが、件(くだん)の女性を出してほしいと言うと、辞めました、と返答がありました。
 それから、数か月が過ぎ、その眼鏡問屋は、潰れてしまっていました。たった一人の女性社員、しかも電話での応対だけで、この会社は成り立っていたのかも知れません。

 私が会社で総務部長をしていた時の事です。総務部長ですから、会社と保険会社の窓口としての仕事もしています。
 そこの保険会社の、電話応対する女性も、凄かったです。突然電話して、こちらの状況を説明すると、明確な回答が直ぐに帰ってきます。この人もこちらの状況を全て把握しているようでした。親身になって相談に乗ってくれましたし、冗談にも付き合ってくれます。なんだか、気の合う仲間のような感じでした。この人にも会う事はありませんでした。この人が保険会社を辞めた時には、保険会社を替えようかと思ったくらいです。会社と保険会社の古くからのしがらみで、替える事はできませんでしたが、この女性が辞められてから、保険がらみの仕事がやりにくくなったことは、今でも記憶に残っています。

 その他にも、電話上手な人は居ました。私が不動産会社を経営している時の、税理士さんです。この人は男性です。特に愛想がよい訳でもありません。かと言って会いたくない程、いやな人でもありません。いわゆる可もなく不可もなくの人間関係です。しかし、この人が凄い。
 不動産業と法律、税金などは、深い繋がりがあります。この人の何が凄いかと言うと、相談する私自身が内容を把握しきれていないのに、要領を得ない説明で、僅かの時間で内容を把握し、こういう事ですね、と返してきます。逆に私がその説明を聞いて理解して、その通り。と言う分けです。そして、間髪を入れず、回答を提示するのです。いやいや、その当時は、随分助けてもらいました。

 十七条憲法十三条にあるように、仕事を知る事も、『礼節』ですし、友達が言った「知らない事は罪」と言った事も頷けるような人々です。

 これは、しきたりでも作法に則った『礼節』でもありません。それでも、同じ『礼節』に適った表現をするのであれば、こうありたいと思います。

 電話と言うと思い出すのは、社内報に掲載した「10円のエチケット」と題した掲示板です。昭和54年と書いてありますから、今から40年近く前の話です。

 『赤電話はナゼ赤い?
 赤電話、町でよく見かける。本当の名前?と聞かれて、答えられない人が大部分。
 本当の名前は委託公衆電話っていうんですよ。
 赤電話の前は黒だったんです。人の目につきやすいように、赤になったんです。なにも人に見られて、はずかしがっているんじゃないんですね。
 この赤電話、町で見かけると、かけたくなるんです。忘れていた用事を思い出したりして、わずか10円、役に立っています。
 私が、この前電話した時、こういう事がありました。
 「もしもし」「ハイ、〇〇会社ですが」「すみませんけど、内線〇〇番、御願いします。」「少々御待ち下さい」気持ちのいい応答です。・・・・・・・・・待てど相手はでてきません。「もしもし」交換手も聞いてないようです。しかたがないから、電話を切りました。10円。もう一度、「もしもし」「ハイ、〇〇会社ですが」かわいい声で、こちらも気をよくして、「すみませんけど、内線〇〇番今かけたんですが、誰も、出ないんですけど」「ハイ、では〇〇番につないでみます」・・・・・・・・「ハイ〇〇課ですが」冷たい返事、「すみませんが、そちらに〇〇様おられますか?」「○○?」そばの人に大きな声でオーイ〇〇は何課や?「〇〇は内線〇〇にかけて下さい」ガチャン10円。
 こちら、だんだん頭にきて、「もしもし」「ハイ、〇〇会社ですが」こちら少々おこりぎみ、「内線〇〇番」一言!
 交換嬢いわく、「内線〇〇番は外からはつなげません」くそ―。ガチャン10円。計30円、パア。
 うちの会社、こんな事はないと思うけど、〇〇会社、二度と電話したくないです。
 かける方も、かける方、もっと具体的に〇〇課の〇〇様と、いっておけば良かったのに。
 でも、会社は、色んな人から、電話がかかります。会社の信用を落とすような言葉はつつしんで、どんな人にも暖かく誠意をもって応答しましょう』
 そういえば、赤電話も見なくなりました。今は殆どの人がスマホの時代です。それでも、電話する事には変わりがありません。この社内報を作った本人が言うのも、恥ずかしいですが、今でも通じるのではと思います。

 論外の人の電話、「お前誰や!」、相手が電話してきて、こちらが電話を取った、第一声がこれでした。これが結構いるんですよ。人の権威を傘にきて、自分まで偉くなったと勘違いしている人。それにしても、『礼節』の欠片もない、非礼、無礼の極みです。

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