学生の頃は、大学ノートを使いましたが、今は、1ページに7列12行の84文字が書ける、小学生低学年用と思われるノートを購入して、書いています。
毛筆では、おもに書きぶりと言いますが、筆の扱いに注意して書きます。しかし、形を覚えるには、ノートさえあれば、いつでも気が向いた時に練習できる、硬筆習字が適していると思います。
ですから、ドローイングペンや鉛筆、万年筆、ボールペンなど、色々な筆記用具で練習しています。
ちなみに私の使っているノートは、キョクトウのかんがえる学習帳で「かんじのおけいこ」。84字詰リーダー罫入と書いてあります。
今日は、「かきくけこ」を練習してみましょう。
前回も書きましたが、学生の頃に手本にした鷹見芝香と言う人の文字を模写したものです。ですから好き嫌いはあると思いますが、手本にした文字は、私はとても上手で美しいと感じる文字です。
できれば、この文字を好きになって下さい。「好きこそものの上手なれ」っていいますからね。
「か」と言う文字の特徴は、扁平の四角です。1画目の書き始めに注意します。扁平の四角の枠を想像して、その真ん中からやや上の左端から横幅の三分の一程度まで、すこし右上がりに線を書き、図のように斜め下に線を引きます。一画目の横線の真ん中で線が交わるように斜めに二画目を書きます。三画目は離れて書きますので、横幅の三分の一程度右から右斜め下に縦の幅の二分の一程度を引いて書き終わります。三画目は上がり過ぎても、下がり過ぎても具合が悪いので、二画目の横線の延長線上から書き始めるとバランスが取れます。二画目は右上がりに書きますが、上がり過ぎず水平より少し上と言う気持ちで書くと良いです。
「き」の特徴は縦長の長方形に書くようにします。赤の点線の枠内書くようにするとバランス良く書けます。
初めはどうも変な格好に見えますが(私の主観です)、書いている内に、この形でなければいけないような気分にさせられます。
縦の線が下の横線から出すぎないよう、注意をします。ほんの少し顔を覗かせる程度が丁度良いでしょう。図のように真ん中の線の左側に、最後の四画目を上の部分を、下で支えるように書くのがポイントだと思っています。
「く」の書き方ですが、赤の点線の三角形の中に、松葉を開いたように書くと上手く行きます。字の書き始めは中央線に入れ、少し右に点を打つようにしてから、左斜めに線を書きます。丁度縦の長さの二分の一位で右斜めに線を書きますが、松葉をイメージして少し開くのではなく、大きく開くように書くとバランス良く書く事ができます。全体的に縦長にした方が良いと思います。
「け」は、見た目はやや縦長の長方形に見えますが、図のように四角の中に入るように書きます。ポイントは右側と左側の部分が狭くならない事が重要です。
そして、最後の三画目は、一画目と同じ位か、出すとしても図の程度が限界です。このようにして書くと、「け」の字の特徴が現れると思います。
「こ」は、赤の点線で書いた、左に傾いた楕円形の中に、二つの線が上と下で向かい合うように書きます。「こ」の文字は少し小さめに書くと、他の文字とのバランスをとりやすいです。
一画目の書き始めは、中心線から書き始めると、二画目が上手く受けられる感じがします。
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【参考文献】
・鷹見芝香(1966)『ペン習字』 株式会社主婦の友社.