今日の一文字は『匂』です。今日読んで見ようと思う、『徒然草 第八段』を読んで見て、感じた文字です。
原文
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匂
久米の仙人
台風一過、涼しい風が心地よい朝です。それでも、日中になると相変わらずの暑さになるのでしょう。
さて、今日も一日元気で過ごしましょう。
徒然草 第八段 〔原文〕
世の人の心まどはす事、色欲にはしかず。人の心はおろかなるものかな。匂ひなどはかりのものなるに、しばらく衣裳に薫物すと知りながら、えならぬ匂ひには、必ずときめきするものなり。
久米の仙人の、物洗ふ女の脛の白きを見て、通を失ひけんは、誠に手足・はだへなどのきよらに、肥えあぶらづきたらんは、外の色ならねば、さもあらんかし。