今日の一文字は『匂』です。今日読んで見ようと思う、『徒然草 第九段』を読んで見て、感じた文字です。
原文
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髪
愛着
凛
今日はあまり体の調子が良くないのか、本調子ではありません。
しかし、天気は良く、台風もどこかに行ってしまいました。多分今週末に近くで盆踊りがあるのでしょう。櫓が立っています。台風が来る日に櫓が立っていたので心配していました。去年も2日の予定が1日は雨で中止になりました。
今日も一日元気で過ごしましょう。
徒然草 第九段 〔原文〕
女は髪のめでたからんこそ、人の目たつべかめれ。人のほど、心ばへなどは、もの言ひたるけはひにこそ、ものごしにも知らるれ。ことにふれて、うちあるさまにも人の心をまどはし、すべて女の、うちとけたるいも寝ず、身を惜しとも思ひたらず、堪ゆべくもあらぬわざにもよく堪へしのぶは、ただ色を思ふがゆゑなり。
まことに、愛著の道、その根深く、源遠し。六塵の楽欲多しといへども、皆厭離しつべし。その中に、ただ、かのまどひのひとつやめがたきのみぞ、老いたるも若きも、智あるも愚かなるも、かはる所なしとみゆる。
されば、女の髪すぢをよれる綱には、大象もよくつながれ、女のはける足駄にて作れる笛には、秋の鹿、必ずよるとぞ言ひ伝へ侍る。
自ら戒めて、恐るべく慎むべきは、このまなどひなり。