今日の一文字は『家』です。今日読んで見ようと思う、『徒然草 第五十五段』を読んで見て、感じた文字です。
原文
現代文を見る
家
新しい筆、大正解でした。次の課題、半切に三行書かなればならない、ちょっとした大作、私にとっては。
昨夜、書いて見ました。工夫しなくても、線や渇筆(かすれたもじ)が上手く書けました。やっぱり筆ですかね。
「弘法筆を選ばず」と言いますが、私は空海ではないので、筆は選ばないといけません。もっとも、「弘法筆を選ばず」の本当の意味は「筆の良い悪いを見分ける事ができる」と言う意味らしいのですが、これも、筆の専門家に説明を受けないと解りません。
しかし、今回筆の洗いすぎと、専門家から言われましたので、以前の筆をもう一度、ふのりで固めて、一応新品にして使ってみる事にします。
前のは、安物なので、回復しないかも知れませんが、もったいないですから。
それにしても、今回丹青堂で購入した、「良寛」、書きやすいです。珍しく、ワクワクしています。
朝晩、本当に気温が下がっています。体に気を付けて、さぁ、今日も一日元気で過ごしましょう。
徒然草 第五十五段 〔原文〕
家の作りやうは、夏をむねとすべし。冬はいかなる所にも住まる。暑き頃わろき住居は、堪へがたき事なり。
深き水は涼しげなし。淺くて流れたる、遙かに涼し。細かなるものを見るに、遣戸は蔀の間よりも明し。天井の高きは、冬寒く、燈暗し。造作は、用なき所をつくりたる、見るもおもしろく、萬の用にも立ちてよしとぞ、人のさだめあひ侍りし。