文武両道のために・・・・『徒然草』を読んで見る。【231】

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 今日の文字は『妖物ばけもの』です。書体は行書です。今日読んで見ようと思う、『徒然草 第二百三十段』を読んで見て、感じた文字です。

原文 現代文を見る 妖物

 

☆『「反米・反日外交」と文政権批判=閣僚交代を要求-韓国野党幹部』
(時事通信社 2019/03/12 14:29)

 「【ソウル時事】韓国の保守系最大野党・自由韓国党のナンバー2、羅卿※(※王ヘンに爰)・院内代表は12日、国会で演説し、文在寅政権の外交政策について、「わが国の外交を反米、反日に引きずっていくのではないかと懸念している」と述べた。その上で、康京和外相ら外交・安保閣僚の全面的な交代を要求した。

 羅氏は、米議会指導者が「韓国は北朝鮮の非核化が実現していないにもかかわらず、南北経済協力を急いでいる」などと批判したことに触れ、「韓米間の足並みの乱れが深刻化している」と指摘した。対日関係に関しては踏み込んだ発言を避けたが、日本企業に賠償を命じた徴用工訴訟の最高裁判決などを受けた関係悪化を念頭に置いているとみられる。」

 この野党の主張が通るようであれば、韓国は自浄作用がある、自由民主主義の国といえるでしょう。

 だとすれば、ますます北朝鮮との民族統一の国も難しくなり、痛しかゆしでしょうね。

 北朝鮮も社会主義共和国と言われながら、独裁体制では、なかなか統一国家が実現するのも先の話のようです。 
 
 さぁ、今日も一日元気で過ごしましょう。

 
徒然草 第二百三十段 〔原文〕

五条内裏ごじょうのだいりには、妖物ばけものありけり。藤大納言殿とうのだいなごんどの語られ侍りしは、殿上人てんじょうびとども黒戸くろどにて碁をうちけるに、御簾をかかげて見るものあり。「そ」と見向きたければ、狐、人のやうについ居て、さし覗きたるを、「あれ狐よ」ととよまれて、まどひ逃げにけり。未練の狐、化け損じけるにこそ。

 
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『現代文』

『五条大路に面した里の内裏には、化け物がいる。藤大納言殿とうのだいなごんどのが語られたのは、殿上人てんじょうびとたちが黒戸くろどで碁を打っていたところ、暖簾を揚げて見るものがいた。「誰だ」と見た所、狐が人のように膝をついてのぞき見しているのを「あれ、狐だ」と騒がれて、あわてて逃げた。未熟な狐が化けそこなったのであろう。』

 

 

妖物ばけもの

 ここで面白いのは、『未練の狐、化け損じけるにこそ』と、狐が化けるという所は、疑問に思っていない事にあります。化け方が未熟だからと言っています。

 なぜか、狐は妖怪として語られる事が多い動物です。名前だけしか知りませんが、九尾の狐と言うのも有名だと思います。他には、白狐、野狐など聞いたことがあります。

 ちなみに、九尾の狐は、辞書によると、「尾の九つある狐。(1) 中国の古伝説で、太平の世に出るというめでたい獣。(2) 体毛が金色の老狐。妖狐とされる。金毛九尾の狐。」(出典:大辞林第三版 三省堂.)との記述がありますので、めでたい獣から妖怪に格下げされたのでしょうね。

 中でも野狐は、禅の世界では悟りも開いていないのに、慢心から悟ったと思う事を野狐禅やこぜんと言うのも聞き覚えのある言葉です。

 ただ稲荷神社では、狐を神の使いとして崇めている事もあります。

 私がまだ幼かったころには、狐につかれた、とか、タヌキにばかされたとか、嘘か誠か分からないような言い方で、話していた事が記憶にあります。

 今では、到底信じがたい事ですが、人間の考えに及ばない場合は、神であるとか、狐や狸の仕業にして納得したのかも知れません。今でも信じている人がいるかも知れません。

 なんだか、そんな時代の方が良かったのかも知れません。懐古趣味になるのでしょうか。

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