今日の文字は『僭越』です。書体は行書です。今日読んで見ようと思う、『徒然草 第二百三十四段』を読んで見て、感じた文字です。
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僭越
☆『政府、殺人ロボ規制の支持表明へ 3月の国連会議で』
(共同通信社 2019/03/16 18:22)
「日本政府は、人工知能(AI)を搭載し人間の意思を介さずに敵を殺傷できる兵器について、国際的な開発規制への支持を今月下旬の国連会議で表明する方針を固めた。規制に向けた専門家による委員会新設も提唱する。政府筋が16日、明らかにした。民生部門でのAI開発の妨げになりかねないとして、慎重な議論が必要だとしていた従来の立場を転換した形。「殺人ロボット兵器」に関する国際ルール策定を主導したい考えだ。
殺人ロボット兵器の開発を巡っては、国際人道法や倫理の観点から、中南米などで禁止条約制定を求める国があるが、開発を進めているとされる米国、ロシアなどは否定的。」
ついに人工知能はここまで来たか、という感じです。戦争が無くならない限り、兵器の開発は止まる事はないのでしょう。
人工知能は、使い方次第で、人間にとって非常に有益な物となると思います。しかし、使い方を間違うと、人間そのもの、人工知能を造った人でさえも無くしてしまうかも知れません。
そうなると、愚かな人間が、愚かなままで、地球上から消えてしまうことでしょう。
少しは、人間も成長するべきだと思います。経済優先、エネルギー優先、自国の利益を優先するのも、ほどほどにしないと、取り返しのつかない状態になると思います。いや、もう取り返しのつかない扉を開けてしまっているのかも知れません。
まだ、引き返す事が出来ると思っています。狭い地球をこれ以上狭くする必要はないのではないでしょうか。
さぁ、今日も一日元気で過ごしましょう。
徒然草 第二百三十四段 〔原文〕
人のものを問ひたるに、知らずしもあらじ、ありのままに言はんはをこがましとにや、心惑はすやうに返事したる、よからぬ事なり。知りたる事も、なほさだかにと思ひてや問ふらん。又、まことに知らぬ人もなどかなからん。うららかに言ひ聞かせたらんは、おとなしく聞えなまし。
人はいまだ聞き及ばぬ事を、わが知りたるままに、「さてもその人の事のあさましさ」などばかり言ひやりたれば、「如何なることのあるにか」と、おし返し問ひにやるこそ、心づきなけれ。世に古りぬる事をも、おのづから聞きもらすあたりもあれば、覚束なからぬやうに告げやりたらん、あしかるべきことかは。
かやうの事は、もの馴れぬ人のある事なり。