学校で習う漢字三体字典【小学三年生編】Part71

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 小学校三年生で習う、200字の内の5つの漢字を書いています。漢字は2020年度施行の学習指導要領に対応しています。

 表示は左端が対象漢字、続いてカタカナは音読み、平仮名は訓読み、画数、部首の順です。そして、ことわざ・故事・文章などから一つを選んでその漢字の使われ方を示す事にしました。

111.[][ソク][いき][画数:10画][部首:心]

の臭きは主知らず』

 こんな言葉があるのですね。知りませんでした。しかし、実際に自分の息の臭さに気が付かない人はいます。なかなか注意する事が出来ません。困ったものです。
 ただ、この言葉、自分の欠点は、なかなか自分では気が付かない、と言う意味らしいです。

楷書 行書 草書

112.[][ソク][はや-い][はや-める][はや-まる][すみ-やか][画数:10画][部首:辶]

巧遅拙こうちせっそく

 この四文字熟語の出典は、かの有名な「孫子」の「兵は拙速を聞くも、未だたくみ久しきをざるなり」を略したものです。
 要約すると、「下手でも早い方が良い」、場合によっては、ぐずぐずしているより速く行動しないと間に合わないと言えます。特に「孫子」です。戦争に対しての言葉ですから、後手に回ると取り返しのつかない事になります。
 会社の仕事でも、こういう場合は多いのですが、逆の場合もありますから、御用心。
 状況を見定めて、進べきか、引くべきか、そして留まるべきかを考える事も必要かと思います。

楷書 行書 草書

113.[][ゾク][やから][画数:11画][部首:方]

『太陽

 この言葉は、「〔石原慎太郎の小説「太陽の季節」から〕既成の秩序にとらわれず、奔放な考え方と行動をする戦後派若者を評した語。」【出典:大辞林第三版 三省堂.】
 石原慎太郎と言えば、元東京都知事ですが、俳優の石原裕次郎の兄でも有名です。
 戦後派若者を評したと言うより、石原慎太郎氏の行動自体が太陽族のような気もします。

楷書 行書 草書

114.[][タ][ほか][画数:5画][部首:亻]

言無用

 時代劇のセリフに聞こえますが、大阪弁で言えば「ここだけの話やで」ですかね。
 こんな話は、話しが終わって一日経つと色々な人に伝わっていると思った方が良さそうです。いや、一日も待つ必要は無いかも知れません。
 「人の口に戸は立てられなぬ」と言うではないですか。

楷書 行書 草書

115.[][ダ][う-つ][画数:5画][部首:扌]

只管しかんたざ

 座禅をする時には、只管ひたすら座る事に徹する事だと思います。
 昔、お寺の座禅会に参加した時に、座禅について質問した時、「ただ座る事です」と答えられました。
 「打坐」と言う言葉から、座るという事を言っていますので、空手道の型を打つ、という言葉も同じような意味で、「只管打型しかんたけい」と言うべきかも知れません。

楷書 行書 草書
覚 書

 現在小学生編として、2020年度施行の学習指導要領に対応した漢字を、楷書・行書・草書と三体の文字を毛筆で書いていますが、初めに部首と書いていますが、通常呼ばれている読み方ではないと思われたと思います。

 そこで、一般ではどんな読み方をされているのか一覧にしてみました。

 今回は、小学三年生の文字の111.~115.の部首を取り上げていますが、日本では部首の正式な名称は決まってないようです。辞書によって統一されていないのが現状です。

部首 部首名称 (読み方) 部首通称

  1. 【息】心部(しんぶ)・こころ・りっしんべん・したごころ
  2. 【速】辵部(ちゃくぶ)・しんにょう・しんにゅう
  3. 【族】方部(ほうぶ)・ホウ・ほうへん・かたへん
  4. 【他】人部(じんぶ)・ひと・にんべん・ひとがしら・ひとやね
  5. 【打】手部(しゅぶ)・て・てへん

 ・・・・つづく。

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