学校で習う漢字三体字典【小学三年生編】Part82

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 小学校三年生で習う、200字の内の5つの漢字を書いています。漢字は2020年度施行の学習指導要領に対応しています。

 表示は左端が対象漢字、続いてカタカナは音読み、平仮名は訓読み、画数、部首の順です。そして、ことわざ・故事・文章などから一つを選んでその漢字の使われ方を示す事にしました。

166.[][フ][ま-ける][ま-かす][お-う][画数:9画][部首:貝]

うた子に教えられて浅瀬を渡る』

 習い事の場合は特にこういった場面はよくある事です。ですから、ある程度熟練したら、初心者の指導にあたる事が自分の稽古になります。
 新たな発見、あるいは、気付かされるのは、初心者からの方が多いと思います。ただし、これには条件があります。教える、指導すると言っても、相手の向上を願い謙虚な態度で接すると、思わぬ事で気付かされるものです。

楷書 行書 草書

167.[][ブ][画数:11画][部首:阝]

『石金吉鉄兜』

 石部金吉と云うのは、融通が効かない人の事を言うと思うのですが、その人が鉄兜を被っているのを想像するだけで、頑固さが伝わってきます。昔はそんな人が沢山いたように感じますが、歳のせいでしょうか。

楷書 行書 草書

168.[][フク][画数:8画][部首:月]

弓調馬きゅうちょうばふく

 弓の調子を整え、馬を飼いならして置く事から、準備万端整えると云う意味だと思います。もともとは、人を雇う際に注意すべきことを魯の哀公が孔子に尋ね、このように答えた事から、この言葉が伝わっています。
 弓がコンピュータに変わり、馬が言葉の使い方に変わって行くように、またその時代に合った事が出来てくるのでしょうね。

楷書 行書 草書

169.[福][フク][画数:13画][部首:礻]

『禍あざなえる縄の如し』

 「人間万事塞翁が馬」のように、良いと思っている事が悪い事に繋がり、また悪い事が良い事の発端となるのは、永い人生の中で色々経験すると思います。この言葉も禍や幸福は表裏一体、編み込んだ縄のように隣り合わせである事を知っておく必要がありそうです。

楷書 行書 草書

170.[][ブツ][モツ][もの][画数:8画][部首:牜]

は言いよう』

 本当に口のきき方で、争いのキッカケにもなり、また友情が芽生える事もあります。同じ言葉を使うなら後者になるように使いたいと思います。

楷書 行書 草書
覚 書

 現在小学生編として、2020年度施行の学習指導要領に対応した漢字を、楷書・行書・草書と三体の文字を毛筆で書いていますが、初めに部首と書いていますが、通常呼ばれている読み方ではないと思われたと思います。

 そこで、一般ではどんな読み方をされているのか一覧にしてみました。

 今回は、小学三年生の文字の166.~170.の部首を取り上げていますが、日本では部首の正式な名称は決まってないようです。辞書によって統一されていないのが現状です。

部首 部首名称 (読み方) 部首通称

  1. 【負】貝部(ばいぶ)・かい・かいへん・こがい
  2. 【部】邑部(ゆうぶ)・むら・おおざと
  3. 【服】月部(げつぶ)・つき・つきへん・ふなづき
  4. 【福】示部(しぶ)・しめす・しめすへん・ねへん
  5. 【物】牛部(ぎゅうぶ)・うし・うしへん

 ・・・・つづく。

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