学校で習う漢字三体字典【小学四年生編】Part98

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 小学校四年生で習う、202字の内の5つの漢字を書いています。漢字は2020年度施行の学習指導要領に対応しています。

 表示は左端が対象漢字、続いてカタカナは音読み、平仮名は訓読み、画数、部首の順です。そして、ことわざ・故事・文章などから一つを選んでその漢字の使われ方を示す事にしました。

46.[][キョウ][画数:8画][部首:十]

『 不和音』

 音楽的には、協調性の無い複数の音の事を言うのでしょうが、一般的には意見の対立を言うのでしょう。
 もともと人間は、意見が違うのが当たり前のような気がしています。それを何とか妥協し合ったり、相手を説き伏せたりしながら、まとめていくのが人間の智慧なのでしょう。

楷書 行書 草書

47.[][キョウ][かがみ][画数:19画][部首:金]

『明止水』

 若い頃に勉強もしなかった私も、この種の言葉にはなぜだか縁があり、好きな言葉の一つです。
 死ぬまで続くのでしょうが、雑念が満載のまま生きています。時にはこの言葉のように、静かに落ち着いた心に成れれば良いと思います。

楷書 行書 草書

48.[][キョウ][ケイ][きそ-う][せ-る][画数:20画][部首:立]

『運動技』

 私はどちらかと言うと、負けず嫌いの性格だと思います。ですから若い頃は勝つ事を第一に考えた事もあります。
 しかし、競い合う事は、人間の成長のために非常に有意義なのですが、行き過ぎると勝つためには手段を択ばなくなる人もいるのが現状です。それは負ける事への恐怖からくるのかも知れません。

楷書 行書 草書

49.[][キョク][ゴク][きわ-める][きわ-まる][きわ-み][画数:12画][部首:木]

直言ちょくげんきょっかん

 難しい言葉です、「漢書」の「文帝記」が出典と云われています。
 よく聞く言葉では、「諫言」があります。通常は上司に対して、意を決して言うのですが、確かに明らかに間違っている事を正すのは良いと思うのですが、果たしてその諫言は正しいのでしょうか。
 私も若い頃は、無謀にもこの諫言をした覚えが何度もあります。しかし、だれにとっての正しさか、最近は疑問に感じています。
 正義は、人それぞれに感覚が違うのでしょう。

楷書 行書 草書

50.[][くま ][画数:14画][部首:⺣]

『欲の鷹股裂くる』

 二兎を追う者は一兎をも得ず、と云いますが、この「欲の鷹股裂くる」は、得られないどころか、自らの身体を二つに引き裂く事になります、いやですね。
 ちなみに、熊鷹とは鳥綱タカ目タカ科クマタカ属に分類される鳥の事。
 故事ことわざ辞典では、「熊鷹が二頭の猪をつかんだところ、猪は驚いて左右に分かれて逃げ出したが、どちらも逃がすまいと放さなかったっために、股が裂けて死んでしまったという昔話から。」と注釈がありました。

楷書 行書 草書
覚 書

 現在小学生編として、2020年度施行の学習指導要領に対応した漢字を、楷書・行書・草書と三体の文字を毛筆で書いていますが、初めに部首と書いていますが、通常呼ばれている読み方ではないと思われたと思います。

 そこで、一般ではどんな読み方をされているのか一覧にしてみました。

 今回は、小学四年生の文字の46.~50.の部首を取り上げていますが、日本では部首の正式な名称は決まってないようです。辞書によって統一されていないのが現状です。

部首 部首名称 (読み方) 部首通称

  1. 【協】十部(じゅうぶ)・ジュウ
  2. 【鏡】金部(きんぶ)・かね・かねへん
  3. 【競】立部(りゅうぶ)・たつ・たつへん
  4. 【極】木部(もくぶ)・き・きへん
  5. 【熊】火部(かぶ)・ひ・ひへん・れっか・れんが

 ・・・・つづく。

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