学校で習う漢字三体字典【小学四年生編】Part108

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 小学校四年生で習う、202字の内の5つの漢字を書いています。漢字は2020年度施行の学習指導要領に対応しています。

表示は左端が対象漢字、続いてカタカナは音読み、平仮名は訓読み、画数、部首の順です。そして、ことわざ・故事・文章などから一つを選んでその漢字の使われ方を示す事にしました。

96. [][シュク][ シュウ][いわ-う][画数:9画][部首:礻]

ことほぐ』

 お祝いの言葉を言って幸運を祈る事ですが、一番身近に浮かぶのが、結婚式のスピーチです。「寿ぐ」とも書きます。
 何度もスピーチはしてきましたが、だんだんと苦手になって来ました。ですから、断る事の方が多いです。
 相手に響くような事が言えれば良いのですが、どうしても、言葉だけが浮いてしまうように感じています。
 枯れ木も山の賑わいと言いますから、参加する事に意義かあると思いましょう。

楷書 行書 草書

97. [][ジュン][画数:12画][部首:頁]

『六十而耳

 『子曰、吾十有五而志乎学、三十而立、四十而不惑、五十而知天命、六十而耳順、七十而従心所欲不踰矩』孔子の言葉です。 【為政篇2-4】

楷書 行書 草書

98. [][ショ][はじ-め][はじ-めて][はつ][うい][そ-める][画数:7画][部首:刀]

心忘るべからず』

 これは、能楽を大成させた、世阿弥の伝書、「花鏡」に見られる言葉です。
 もちろん、物事を始める時には右も左も解りません。ですから当然謙虚な気持ちで習い始めなければ、得られる物も逃がしてしまうでしょう。
 ただ、世阿弥は、次のように言葉を重ねています。
 「是非初心不可忘 時々初心不可忘 老後初心不可忘」
 初めは言うに及ばず、人生の折に触れて天狗に成ったりします、年老いたからと言って、ただただ歳を重ねただけかも知れません。そんな時、この言葉を忘れないよう謙虚にならなければならないでしょう。
 ただ、謙虚になるだけではなく、時には意気消沈してやる気を無くしてしまう事もあると思います。そんな時にもこの言葉を思い出しましょう。

楷書 行書 草書

99. [][ショウ][まつ][画数:8画][部首:木]

『男は 女は藤』

 こんな事を言うと、男女差別と言われそうですが、男女の区別があるのですから、その特徴を生かす方が幸せなように思います。
 古い考え方でしょうか。

楷書 行書 草書

100. [][ショウ][わら-う][え-む ][画数:10画][部首:竹]

『怒れる拳 顔に当たらず』

 「男は度胸女は愛嬌」と云いますが、男女ともに笑顔はとても大切な事だと思います。
 外国人から見れば奇異に見られることもある、日本人の笑顔ですが、それでも私は笑顔は大切な礼儀の一つだと思っています。愛想笑いであっても、怒った顔よりは良いと思います。愛想笑いの一つも真面まともに出来ないようでは社交性を疑われます。
 赤ちゃんが笑うのを見て、怒る人はどうかしていると思います。

楷書 行書 草書
覚 書

現在小学生編として、2020年度施行の学習指導要領に対応した漢字を、楷書・行書・草書と三体の文字を毛筆で書いていますが、初めに部首と書いていますが、通常呼ばれている読み方ではないと思われたと思います。

そこで、一般ではどんな読み方をされているのか一覧にしてみました。

今回は、小学四年生の文字の96.~100.の部首を取り上げていますが、日本では部首の正式な名称は決まってないようです。辞書によって統一されていないのが現状です。

部首 部首名称 (読み方) 部首通称

  1. 【祝】示部(しぶ)・しめす・しめすへん・ねへん
  2. 【順】頁部(けつぶ)・おおがい
  3. 【初】刀部(とうぶ)・かたな・りっとう
  4. 【松】木部(もくぶ)・き・きへん
  5. 【笑】竹部(ちくぶ)・たけ・たけかんむり

 ・・・・つづく。

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