学校で習う漢字三体字典【小学四年生編】Part110

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 小学校四年生で習う、202字の内の5つの漢字を書いています。漢字は2020年度施行の学習指導要領に対応しています。

表示は左端が対象漢字、続いてカタカナは音読み、平仮名は訓読み、画数、部首の順です。そして、ことわざ・故事・文章などから一つを選んでその漢字の使われ方を示す事にしました。

106. [][シン][ジン][画数:7画][部首:臣]

『末は博士か大か』

 幼少の頃にはまだこんな言葉が目標にされていました。今ではどうなのでしょう。博士は兎も角、大臣にそれほどの魅力を感じる事がありません。
 少なくとも、国民を代表するような地位ですから、尊敬できるような職位であって欲しいと願います。

楷書 行書 草書

107. [][シン][画数:9画][部首:亻]

『移木の

 この言葉の語源は〔中国の秦の商鞅しようおうが、新法を布くにあたってまず自分を信頼させるために、都の南門に立てた大木を北門に移した者には金を与えると布告し、そのとおりに実行したという「史記商君伝」の故事による〕【出典:大辞林第三版 三省堂.】です。あまり納得できないのですが、確かに、人に信頼されたいのであれば、まず自分がその信頼に応える必要があります。

楷書 行書 草書

108. [][セイ][ ショウ][い][画数:4画][部首:二]

せいていかわず

 「井の中の蛙大海を知らず」の方が良く聞くと思います。同じ意味です。
 識見の浅い人を指して言う言葉ですが、ただ知識が少ない事だけではなく、考えも浅い人の事を言うようです。
 私に限って言えば、上には上がいる事を知る事が大切な事だと思っています。

楷書 行書 草書

109. [][セイ][ ジョウ][な-る][な-す][画数:6画][部首:戈]

桃李とおりもの言わざれどもした自ずからみちす』

 「桃や李すももは何も言わないが、美しい花にひかれて人が集まり、その下には自然に道ができる。徳のある者は弁舌を用いなくても、人はその徳を慕って集まり帰服する。」〔史記 李将軍伝賛〕【出典:大辞林第三版 三省堂.】。
 なかなかそういう人物は出現しませんが、そんな時代なのかも知れません。徳を慕う側の問題かも・・・。

楷書 行書 草書

110. [][セイ][ショウ][かえり-みる][はぶ-く][画数:9画][部首:目]

『時を得た一針は九針の手間をく』

 状態をしっかり把握する事によって、僅かなほころびも見逃す事がなく、手を打つ事ができます。しかし、その綻びが広がってしまっては、手の打ちようもなくなる事があります。
 ここで云う、九針で済めば良いのですが、取り返しのつかなくなる前に、早め早めの対処が功を奏すると思います。

楷書 行書 草書
覚 書

現在小学生編として、2020年度施行の学習指導要領に対応した漢字を、楷書・行書・草書と三体の文字を毛筆で書いていますが、初めに部首と書いていますが、通常呼ばれている読み方ではないと思われたと思います。

そこで、一般ではどんな読み方をされているのか一覧にしてみました。

今回は、小学四年生の文字の106.~110.の部首を取り上げていますが、日本では部首の正式な名称は決まってないようです。辞書によって統一されていないのが現状です。

部首 部首名称 (読み方) 部首通称

  1. 【臣】臣部(しんぶ)・シン
  2. 【信】人部(じんぶ)・ひと・にんべん・ひとがしら・ひとやね
  3. 【井】二部(にぶ)・ニ
  4. 【成】戈部(かぶ)・ほこ・ほこづくり・ほこがまえ・たすき・かのほこ
  5. 【省】目部(もくぶ)・め・めへん・よこめ

 ・・・・つづく。

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