学校で習う漢字三体字典【小学四年生編】Part114

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 小学校四年生で習う、202字の内の5つの漢字を書いています。漢字は2020年度施行の学習指導要領に対応しています。

表示は左端が対象漢字、続いてカタカナは音読み、平仮名は訓読み、画数、部首の順です。そして、ことわざ・故事・文章などから一つを選んでその漢字の使われ方を示す事にしました。

126. [][ソク][がわ][画数:11画][部首:亻]

之悪くんそくのあく

 寄らば大樹の陰ならまだしも、権力者に群がり悪い事をする輩は必ずどの組織にもいると思います。
 媚びを売ってすり寄るだけならいくらでもいると思います。しかし、権力者の傍にいると自分も権力を持っているように錯覚する人もいるようです。
 もっと悪いのはその権力を利用して悪い事をする人です。

楷書 行書 草書

127. [][ゾク][つづ-く][つづ-ける][画数:13画][部首:糸]

『三代けば末代く』

 昔はそうだったのかも知れません。時の流れが今世よりは緩やかだったような気もします。ですから、三代目になると組織としても安定し、それ以後は安泰した組織になって行くと考えられたのでしょう。
 現在では三代と言うと、すでに初代の教えに添って経営していると時代遅れになるかも知れません。
 果たして最近はこの言葉、どのように受け取れば良いのでしょうか。

楷書 行書 草書

128. [][ソツ][画数:8画][部首:十]

『勇将の下に弱なし』

 それなら良いのですが、勇将の下にはその強さの恩恵を受けようとする弱い人がたむろするような気がします。
 この勇将が強いだけではなく、組織の管理能力に長けていれば問題ないと思うのですが。

楷書 行書 草書

129. [][ソン][まご][画数:10画][部首:子]

『天降臨』

 「記紀神話で、瓊瓊杵尊ににぎのみこと高皇産霊尊たかみむすびのみこと・天照大神の命令で、葦原中国あしはらのなかつくにを統治するために、高天原たかまのはらから日向国(=宮崎県)高千穂峰に天降ったこと。」【出典:大辞林第三版 三省堂.】、名前だけは聞き覚えがあるのですが、神話なのですね。

楷書 行書 草書

130. [][タイ][お-びる][おび][画数:10画][部首:巾]

に短し たすきに長し』

 ちょうど良い具合と言うのは、特に優れていなくてもその物に合う状態であれば役に立ちます。しかし、無用の長物と言う事もありますから、余り秀でていても役に立たなければ意味ありませんね。

楷書 行書 草書
覚 書

現在小学生編として、2020年度施行の学習指導要領に対応した漢字を、楷書・行書・草書と三体の文字を毛筆で書いていますが、初めに部首と書いていますが、通常呼ばれている読み方ではないと思われたと思います。

そこで、一般ではどんな読み方をされているのか一覧にしてみました。

今回は、小学四年生の文字の126.~130.の部首を取り上げていますが、日本では部首の正式な名称は決まってないようです。辞書によって統一されていないのが現状です。

部首 部首名称 (読み方) 部首通称

  1. 【側】人部(じんぶ)・ひと・にんべん・ひとがしら・ひとやね
  2. 【続】糸部(べきぶ)・いと・いとへん
  3. 【卒】十部(じゅうぶ)・ジュウ
  4. 【孫】子部(しぶ)・こ・こへん・こども・こどもへん
  5. 【帯】巾部(きんぶ)・はば・はばへん・きんへん・きんべん

 ・・・・つづく。

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