小学校四年生で習う、202字の内の5つの漢字を書いています。漢字は2020年度施行の学習指導要領に対応しています。
表示は左端が対象漢字、続いてカタカナは音読み、平仮名は訓読み、画数、部首の順です。そして、ことわざ・故事・文章などから一つを選んでその漢字の使われ方を示す事にしました。
191. [良][リョウ][よ-い][画数:7画][部首:艮]
『良薬は口に苦し』
身体に良い薬は苦いと言われてきましだか、呑み方一つで苦く無くなったりします。
この言葉は薬にも使う時がありますが、普通は注意されたり、あるいは助言であったり、叱咤激励なんて事もあります。自分が上の立場であれば、諫言なども、なかなか素直に心を開く事ができないので、反って言った人を怒らせてしまったり、逆に逆恨みしたりして、自分の身につかない事が多いのではないでしょうか。
しかし、始めに書きましたが、「呑み方一つ」で聞き入れる事が出来ると思います。これも、相手によりますが、人の言う事には一応、心を冷静にして、まず言っている事を理解する事から始めると、聞く事が出来、場合によっては、生き方の岐路になる場合もあるかも知れません。
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192. [料][リョウ][画数:10画][部首:斗]
『意料無限』
考えあぐんだ挙句の果て、という意味にとらえています。
余り考えすぎるのも良くないとは思いますが、時に堂々巡りを繰り返し、熟慮に熟慮を重ねて結果を導くこともあると思います。
結果としてその考えが正しいか、それは神のみぞ知る事になります。人事を尽くして天命を待ちましょう。
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193. [量][リョウ][はか-る][画数:12画][部首:里]
『己を以て人を量る』
殆どの人が、自分を物差しにして人を評価してしまうと思います。
まず自分が基準になるだけの力量があるかが問題です。常に客観的に自分を観る訓練が大切だと思っています。
でなければ、基準に出来る人を持つ事ではないでしょうか。座右の銘のように。
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194. [輪][リン][わ][画数:15画][部首:車]
『金輪際』
東京の人がよく言う言葉のような気がします。近頃は言わないのかも知れませんが、芝居やドラマで聞いた事があると思います。
後に否定の言葉がついて、「金輪際同じ事はいたしません」などと使うと思うのですが、金輪際がなんなのか、考えた事もありませんでした。
そこで、辞書の登場です。「地下にあって大地を支える大輪」【出典:大辞林第三版 三省堂.】が金輪と言う事らしいですが、これも仏教用語です。
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195. [類][ルイ][たぐ-い][画数:18画][部首:頁]
『類は友を呼ぶ』
同じような考え、同じような環境で育った人同士が、自然に仲間を作ると思います。でなければ、安心して過ごせないと思います。それこそ、毎日喧嘩してなければなりません。
しかし、学校に行ったり、社会人になると、そんなに気が合った者同士が一緒になる事はないでしょう。ですから、人間関係に悩んだり、いじめがあったりします。
そこでジレンマが起こります、ヤマアラシやハリネズミのように。
人間は凶器を振るわなくても、言葉によって人を傷つけたりします。
人間は社会的な動物であると、私は常に言います。社会を形成しているから人間が存在していると学者は言っています。
しかし、如何に社会に溶け込めるかも、人間にとって永遠の課題かも知れません。
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