学校で習う漢字三体字典【小学五年生編】Part156

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 小学校五年生で習う、193字の内の5つの漢字を書いています。漢字は2020年度施行の学習指導要領に対応しています。

 表示は左端が対象漢字、続いてカタカナは音読み、平仮名は訓読み、画数、部首の順です。そして、ことわざ・故事・文章などから一つを選んでその漢字の使われ方を示す事にしました。

136. [][ダン][ トン][画数:6画][部首:囗]

じだんだを踏む』

 「地団太」って一体どんな言葉なのでしょう。「地団駄」とも書きますね。「地蹈鞴じだたら」が変化した言葉と語源由来辞典には書かれていますが、もっと分かりません。
 「ふいご」を「踏」と書いて「踏鞴たたら」と読みますから、昔行われていた製鉄の方法です。たたら製鉄と呼ばれ大正12年には商業生産を終えたようです。
 そんな「ふいご」を踏む動作が似ているので、この言葉ができたようです。
 ちなみに、「じだんだ」でも「ぢだんだ」でも良いのでしょう。

楷書 行書 草書

137. [][ダン][た-つ][ことわ-る][画数:11画][部首:斤]

『快刀乱麻をつ』

 複雑で解決の糸口さえも見えない時に、見事に解決する事を言います。まさに一刀両断するように。

楷書 行書 草書

138. [][チク][きず-く][画数:16画][部首:竹]

室道謀』

 「船頭多くして船山に上る」では無いですが、あまり意見が多すぎても、物事を決定するには不向きでしょう。
 この場合は、道行く人は、その目的の家も知りませんし、建築の造詣が深いとも限りません。そんな人に意見を求めても良い答えが返って来るとも思えません。
 KJ法は、問題解決の手法の一つですが、余り人数が多くても良くありません。私が習った時には5・6人が最適と教えてもらいました。

楷書 行書 草書

139. [][チョ][画数:12画][部首:貝]

『備荒蓄』

 「備えあれば憂いなし」と言う故事と同じでしょう。ただし、この『備荒蓄』は、農業の事を言っているのですが、農業に限らず通用すると思います。
 特に近年の異常気象のように予期せぬ災害に備えるため、日ごろから備蓄や貯金は大切な知恵だと思います。

楷書 行書 草書

140. [][チョウ][は-る][画数:11画][部首:弓]

『世間はり物』

 真逆の意味がこの諺には含まれているようです。一つは、世間は外見を体裁よく見せているので気を付けなさいと言う警告の意味。そしてもう一つは、外見を良く見せる事が世渡り上手になる知恵であると言う事。
 確かに、世の中はそんな虚構がまかり通る事もしばしばです。ご用心。

楷書 行書 草書
覚 書

 現在小学生編として、2020年度施行の学習指導要領に対応した漢字を、楷書・行書・草書と三体の文字を毛筆で書いています。初めに部首と書いていますが、通常呼ばれている読み方ではないと思われたと思います。

 そこで、一般ではどんな読み方をされているのか一覧にしてみました。

 今回は、小学五年生の文字の136.~140.の部首を取り上げていますが、日本では部首の正式な名称は決まってないようです。辞書によって統一されていないのが現状です。

部首 部首名称 (読み方) 部首通称

  1. 【団】囗部(いぶ)・くにがまえ
  2. 【断】斤部(きんぶ)・おの・おのづくり・キン
  3. 【築】竹部(ちくぶ)・たけ・たけかんむり
  4. 【貯】貝部(ばいぶ)・かい・かいへん・こがい
  5. 【張】弓部(きゅうぶ)・ゆみ・ゆみへん

 ・・・・つづく。

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