学校で習う漢字三体字典【小学五年生編】Part157

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 小学校五年生で習う、193字の内の5つの漢字を書いています。漢字は2020年度施行の学習指導要領に対応しています。

 表示は左端が対象漢字、続いてカタカナは音読み、平仮名は訓読み、画数、部首の順です。そして、ことわざ・故事・文章などから一つを選んでその漢字の使われ方を示す事にしました。

141. [][テイ][画数:11画][部首:亻]

佇思ちょしていき

 思い悩んで心の動きが止まってしまうと言う時に使う言葉ですが、禅宗の言葉なので、通常は使わないと思います。
 心の動きについては、勝手に動き回る事も良くありませんし、だからと言って止まってしまっては人間としての活動を停止する事になります。
 私の造語ですが、「髓心」は心についての私の考えを述べています。一読願えればと思います。 髓心とは

楷書 行書 草書

142. [][テイ][さ-げる][画数:12画][部首:扌]

『蟻の穴からも崩れる』

 私は理工学部の交通工学科で学びました。その時に「応力集中」と言う事を学んだ事があります。簡単に言うと物が壊れる時には、一つの穴に力が集まり、その部分から破壊されていくと言ったものです。実際はもっと複雑で簡単に説明しない方が良いと思いますが、ここでは割愛させてもらいます。
 昔から言われている言葉が、科学的にも証明されたのですね。

楷書 行書 草書

143. [][テイ][ほど][画数:12画][部首:禾]

孔傾蓋』

 この言葉の意味は「親しく会話すること。古くからの友人のように親しく会話すること。「程孔」は程子と孔子。
「傾蓋」は車の蓋を傾けるという意味から車を止めること。旅の途中に孔子と程子がたまたま出会い親しく会話したという故事から。」【出典:四字熟語事典ONLINE.】。
 難しい言葉ですから、使う事もないと思います。しかし、初めて出会ってすぐに旧知の友のような関係になる人も確かにいます。相性でしょうか。

楷書 行書 草書

144. [][テキ][画数:14画][部首:辶]

者生存』

 よく似た言葉に「優勝劣敗」と言う言葉もあります。優れた者が勝ち残り、劣っている者が取り残されると言うのも、あまり好きな言葉ではありません。
 しかし、生存と言う面で考えた時、やはりその時代の自然環境に馴染めない種は滅びてしまうのが常です。
 この『者生存』、ダーウィンの著作「種の起源」に書かれた言葉です。

楷書 行書 草書

145. [][トウ][す-べる][画数:12画][部首:糸]

『君臨すれども治せず』

 この言葉、何だか矛盾しているように思えます。「君臨」と言うのは統治する事だと思うのです。にも拘らずこの言葉、イギリスの政治体系を言うらしいのですが、どうも納得できません。
 であれば現在の日本のように、天皇を国民の象徴とした方が明確にその存在を現わしているように思うのですが。

楷書 行書 草書
覚 書

 現在小学生編として、2020年度施行の学習指導要領に対応した漢字を、楷書・行書・草書と三体の文字を毛筆で書いています。初めに部首と書いていますが、通常呼ばれている読み方ではないと思われたと思います。

 そこで、一般ではどんな読み方をされているのか一覧にしてみました。

 今回は、小学五年生の文字の141.~145.の部首を取り上げていますが、日本では部首の正式な名称は決まってないようです。辞書によって統一されていないのが現状です。

部首 部首名称 (読み方) 部首通称

  1. 【停】人部(じんぶ)・ひと・にんべん・ひとがしら・ひとやね
  2. 【提】手部(しゅぶ)・て・てへん
  3. 【程】禾部(かぶ)・いね・いねへん・のぎ・のぎへん
  4. 【適】辵部(ちゃくぶ)・しんにょう・しんにゅう
  5. 【統】糸部(べきぶ)・いと・いとへん

 ・・・・つづく。

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