中学校の三年間で習う、1110文字の内の5つの漢字を書いています。漢字は2020年度施行の学習指導要領に対応しています。
表示は左端が対象漢字、続いてカタカナは音読み、平仮名は訓読み、画数、部首の順です。そして、ことわざ・故事・文章などから一つを選んでその漢字の使われ方を示す事にしました。
ちなみに、文部科学省では学年ごとに習う漢字は、1学年250字程度から300字程度、2学年300字程度から350字程度、3学年では、その他の常用漢字(小学校で習う漢字1026文字以外の常用漢字1110文字の大体)と学年ごとに決まっていないようです。
301. [悟][ゴ][さと-る][画数:10画][部首:心]
『大疑は大悟の基』
私も同じ思いです。ただ疑いと言うよりも、疑問と言った方が私にはしっくりきます。
空手道でも、本人が疑問を投げかけてくれないと、その疑問に答える事が出来ません。また、その疑問に即答できなくても、一つの答えを導き出す元になると思います。
疑問から理解へと道が開かれていくので、自分自身でも「あっそうか」と言う繰り返しの人生だったのではないでしょうか。
例えば突き一つをとっても、初めは何の疑問も持たずに言われた通り突きます。その繰り返しが何千何万と続いた時、ふと何故、と思うようになります。そして、あるとき、「あっそうか」と答えを得る事ができます。
しかし、その「あっそうか」も最終の結論ではなく、何度も答えはやってきます。その度に「なるほど」と思い、まだまだだな、と自分の不甲斐なさを痛感するのです。
いつか「大悟」する日が来るものと信じています。
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302. [碁][ゴ][画数:13画][部首:石]
『相碁井目』
「実力には人それぞれ差があり、何をするにも差ができることを囲碁の腕前にたとえたもの。」【出典:四字熟語辞典ONLINE.】。
そうですね、確かに現時点で人はそれぞれに差がある存在として生活をしています。
しかし、「男子三日会わざれば刮目して見よ。」と言う慣用句のように、人は成長すると思います。
ですから、その差も縮まる事もありますし、逆転するかも知れません。日々の暮らし方一つで未来が変わると思いましょう。
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303. [勾][コウ][画数:4画][部首:勹]
『一筆勾消』
要するに今の言葉で言えば、リセットの事ですね。
この四文字熟語は「才能のない駄目な役人を名簿から消していった」事が由来だそうです。
そんな事にならないよう、頑張って下さい。私はもうリセットされている状態ですから。
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304. [孔][コウ][画数:4画][部首:子]
『孔席暖まらず 墨突黔まず』
孔子も、墨子も偉い人ですから、あちらこちら遊説して歩いたのでしょう。一か所にいる事も少なかった人生だったと記録されています。
ですからこんな諺ができたのだと思います。
私のは場合は、母親から浮き草と言われていましたから、一か所に長い間いる事も少なかった人生です。
腰が落ち着かないのは同じでも、随分内容が違います。
しかし、何とかこの歳になって終の棲家にたどり着いたような気持ちがしています。
ちなみに、「 墨突黔まず」と言うのは、墨子の家の煙突が煤ける事がないと言う意味です。
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305. [巧][コウ][たく-み][画数:5画][部首:工]
『巧発奇中』
この言葉のように、人の考えている事をずばり言い当てられ、それが素晴らしい発言であれば、人心を掌握することも可能でしょう。
現在流行りの、オレオレ詐欺なんかは、こんな気持ちを上手く利用しているのでしょう。
こんな言葉に乗らない事が大切ではないでしょうか。大概はインチキ臭い話でしょうから。
ただ、実際に起きた事件をモデルにドラマを作った番組を見ていると、そんな言葉を信じるのかと思うほどですが、その人の信じやすい言葉を選ぶ能力に長けているのでしょうね。
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