中学校で習う漢字三体字典 Part68

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 今年も一年、髓心ブログを読んで頂きありがとうございました。
 来年も頑張ってブログを書きますので、よろしくお願いします。

 中学校の三年間で習う、1110文字の内の5つの漢字を書いています。漢字は2020年度施行の学習指導要領に対応しています。

 表示は左端が対象漢字、続いてカタカナは音読み、平仮名は訓読み、画数、部首の順です。そして、ことわざ・故事・文章などから一つを選んでその漢字の使われ方を示す事にしました。

 ちなみに、文部科学省では学年ごとに習う漢字は、1学年250字程度から300字程度、2学年300字程度から350字程度、3学年では、その他の常用漢字(小学校で習う漢字1026文字以外の常用漢字1110文字の大体)と学年ごとに決まっていないようです。

336. [][ゴウ][画数:13画][部首:人]

慢磊落ごうまんらいらく

 面白いですね。次の『豪放磊落ごうほうらいらく』にも磊落と言う言葉が使われています。
 まったく人柄が違うのですが、どちらも「磊落」と言う、心が広く、小さな事には拘らないようすを表わしています。
 しかし、こちらの方は前に「傲慢」と言う言葉がありますから、心が広いと言うよりも、他人の事など気にも留めないのでしょう。ですから、この傲慢な人にとっては小さい事なのかも知れません。

楷書 行書 草書

337. [豪][ゴウ][画数:14画][部首:豕]

放磊落ごうほうらいらく

 前の「傲慢磊落」とは違って、こちらは好感が持てます。
 些細な事にいちいち拘ったりしないのですから、こんな人の下に付くと、失敗も許されるかも知れません。
 ただ、あまり心が広すぎても、どうかと思うのですが。
 人の性格は難しいですね。

楷書 行書 草書

338. [][コク][画数:7画][部首:儿]

己復礼こっきふくれい

 己に打ち勝ち、とありますから、人間には心の弱い部分があるからでしょう。放って置くと人間は、楽な所、あるいは我がままになってしまう、と言うのがこの言葉の主張でしょう。
 確かに時代を遡れば、自分の主義主張を押さえなければ生きて行くのも難しい時もあったと思います。と言うより生きていけなかったと思います。
 それに比べて現在は余りにも、自己主張が過ぎるように思うのですが、年寄りの戯言なのでしょうか。
 少なくともこの、「復礼」は、礼の本質に立ち返ることを指していますので、社会的な動物としての人間にとって必要な生き方だと思うのですが。

楷書 行書 草書

339. [][コク][画数:14画][部首:酉]

厳談げんだんこくそく

 容赦なく借金を取り立てると言うと、直ぐに闇金ウシジマくんと言うドラマが頭をよぎりますが、現実も同じような事が行われているのでしょう。
 確かに借金をする方が悪いという、言い分も分かりますが、人間社会ですから程度もあると思います。
 ただ闇金だけではなく、大手の銀行も、私から言うと似たり寄ったりです。「銀行は雨の日に傘を取り上げ、晴れの日に傘を貸す」とよく言われますが、私も実感した経験があります。

楷書 行書 草書

340. [][ゴク][画数:14画][部首:犬]

『地にも知る人』

 地獄はほんとにあるのでしょうか。私には地獄も極楽も、天国もあるとは思えません。
 この地獄を、生きながらの地獄と解釈すれば、そんな場所もあるかも知れません。
 頭に浮かぶのは刑務所ですが、ある意味監視が行き届いていて、規律が厳しく、住めば都のような所かも知れません。でも行きたくはありません。
 そんな場所で知り合いが出来ても、楽しくないと思うのですが、孤独が耐えられない人には良いのかも知れません。
 だいたい地獄に落ちる人にろくな人はいないはずですが、自分が地獄に落ちる場合には、似た者同士かも知れませんね。

楷書 行書 草書
覚 書

 現在中学生編として、2020年度施行の学習指導要領に対応した漢字を、楷書・行書・草書と三体の文字を毛筆で書いていますが、初めに部首と書いていますが、通常呼ばれている読み方ではないと思われたと思います。

 そこで、一般ではどんな読み方をされているのか一覧にしてみました。

 今回は、中学校三年間で習う文字の336.~340.の部首を取り上げていますが、日本では部首の正式な名称は決まってないようです。辞書によって統一されていないのが現状です。

部首 部首名称 (読み方) 部首通称

  1. 【傲】人部(じんぶ)・ひと・にんべん・ひとがしら・ひとやね
  2. 【豪】豕部(しぶ)・いのこ・いのこへん・ぶた
  3. 【克】儿部(じんぶ)・にんにょう・ひとあし
  4. 【酷】酉部(ゆうぶ)・とりへん・ひよみのとり・さけのとり・とり
  5. 【獄】犬部(けんぶ)・いぬ・けものへん

 ・・・・つづく。

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