中学校で習う漢字三体字典 Part129

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 中学校の三年間で習う、1110文字の内の5つの漢字を書いています。漢字は2020年度施行の学習指導要領に対応しています。

 表示は左端が対象漢字、続いてカタカナは音読み、平仮名は訓読み、画数、部首の順です。そして、ことわざ・故事・文章などから一つを選んでその漢字の使われ方を示す事にしました。

 ちなみに、文部科学省では学年ごとに習う漢字は、1学年250字程度から300字程度、2学年300字程度から350字程度、3学年では、その他の常用漢字(小学校で習う漢字1026文字以外の常用漢字1110文字の大体)と学年ごとに決まっていないようです。

641. [][ダ][画数:14画][部首:馬]

『下も阿弥陀も同じ木の切れ』

 この諺は、元は同じであっても、心がけ次第、努力次第で、全く違った物になる。そんな意味で使われると思います。
 こんな事を言うと、身も蓋も無いのですが、空手道で多くの人を指導してきた経験から言うと、人には身体上、あるいは能力の上で、得意不得意があって、同じ努力をしても報われない場合もあります。
 その人に合った、努力が必要です。心がけだけでは報われる事もありません。そこに、適切な努力が必要だと思います。
 例えば、この諺のとおり素材は同じでも、目的が違えば、下駄にも仏像にもなるでしょうが、それは努力ではなく、目的が違うだけだと思います。
 まず、自分に合った目的を定め、目標を掲げても、自分に合う方法を早く見つける事が大切な要素になります。

楷書 行書 草書

642. [][タイ][た-える][画数:9画][部首:而]

候性』

 耐久性と言うのはよく聞きますが、この耐候性と言うのは、あまり馴染みがありません。
 しかし、テレビのコマーシャルなどを見ていると、そんなテストを繰り返して世の中に送り出している物もあります。
 例えば、車です。寒冷地仕様と言うのがあります。気温の関係で、当然オイルなどの条件が変わります。他にも暖房など幾つも仕様が整えられています。
 そんなテストを繰り返して条件に合うものにしています。
 家などもそんなコマーシャルを見た事があります。確認はしていませんが、海の近くでも塩害に強い壁などあるかも知れません。
 世界各地で気候が違いますから、一律に生産しても、売れないと思いますから、その土地の風土に合わせた製品を作っているのでしょう。

楷書 行書 草書

643. [][タイ][おこた-る][なま-ける][画数:9画][部首:心]

『病はゆるにる』

 言葉自体が難しいのですが、病気は治りかけると、つい油断してしまう、そんな意味でしょう。
 気の弛みは何も病気だけに限った事ではありません。
 前にもこのブログで書いたと思いますが、車で遠出した時は、自分の慣れ親しんだ土地に帰って来ると、ほっとすると思います。その気の弛みが事故の元だと思っています。ですから、家に近づけば近づくほど、気持ちを引き締める習慣がありました。
 最近は車の免許を大分前に更新しませんでしたので、車に乗る事はありません。
 ですが、何度も失敗をした経験上、物事が完成、あるいは終わりに近づけば、初心に帰るようにしています。

楷書 行書 草書

644. [][タイ][画数:9画][部首:肉]

換骨奪かんこつだったい

 「詩文の創作法の一つで、昔の人が作った詩文の表現や発想を取り入れ、それに自身の発想を加えて新しいものを作り出すこと。または、古いものに新しい技術や発想を加えて作り直すこと。または、外側が同じでも中身が違うことや、中身だけを取り替えること。
現在では”他人の詩文を作り変えて、まるで自分の作品であるかのように見せかける”という意味で用いられることもあるが、本来は誤用。
元は人が修行して仙人の体に生まれ変わるという意味の言葉で、それを詩文を創作することにたとえた言葉。」【出典:四字熟語辞典ONLINE.】、ここで誤用と言われているのは、今では著作権侵害になるのかも知れません。
 元々の意味、仙人の身体に生まれ変われないとは思いますが、「温故知新」と言う事もありますから、結局は様々な知識は昔からの積み重ねが、新しいアイデアを生み出しているのだと思います。

楷書 行書 草書

645. [][タイ][画数:10画][部首:水]

『死は或は山より重く、或は鴻毛より軽し』

 最近はこのように、命の軽重を言うと、白い目で見られると思います。人の命は地球より重い、とも言われるようになりました。
 しかし、この諺は、命に対して大切に思う場合と、潔く散る場合もあると言っています。
 人の命を他人がとやかく言うこと自体は間違っていると思います。特に権力によって人間を駒のように扱うのは、人間として悖ると思います。
 しかし、自分の命は、大義があればいつでも投げ出す覚悟はしておくものと思っています。

楷書 行書 草書
覚 書

 現在中学生編として、2020年度施行の学習指導要領に対応した漢字を、楷書・行書・草書と三体の文字を毛筆で書いていますが、初めに部首と書いていますが、通常呼ばれている読み方ではないと思われたと思います。

 そこで、一般ではどんな読み方をされているのか一覧にしてみました。

 今回は、中学校三年間で習う文字の641.~645.の部首を取り上げていますが、日本では部首の正式な名称は決まってないようです。辞書によって統一されていないのが現状です。

部首 部首名称 (読み方) 部首通称

  1. 【駄】馬部(ばぶ)・うま・うまへん
  2. 【耐】而部(じぶ)・しこうして・しかして
  3. 【怠】心部(しんぶ)・こころ・りっしんべん・したごころ
  4. 【胎】肉部(にくぶ)・ニク・にくづき
  5. 【泰】水部(すいぶ)・みず・さんずい・したみず

 ・・・・つづく。

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