中学校で習う漢字三体字典 Part134

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 中学校の三年間で習う、1110文字の内の5つの漢字を書いています。漢字は2020年度施行の学習指導要領に対応しています。

 表示は左端が対象漢字、続いてカタカナは音読み、平仮名は訓読み、画数、部首の順です。そして、ことわざ・故事・文章などから一つを選んでその漢字の使われ方を示す事にしました。

 ちなみに、文部科学省では学年ごとに習う漢字は、1学年250字程度から300字程度、2学年300字程度から350字程度、3学年では、その他の常用漢字(小学校で習う漢字1026文字以外の常用漢字1110文字の大体)と学年ごとに決まっていないようです。

666. [][タン][画数:4画][部首:丶]

『臍下田に力を入れる』

 この諺自体は、大事な時に気持ちを落ち着かせる意味があるのだと思います。要は腹をくくると言う事でしょうか、あるいは腹をえるとも言いますね。
 空手道でも臍下丹田と言うのはよく言われます。しかし、これは経験上ですが、臍下丹田は意識する事で十分な効果があると思います。
 力を入れてしまうと
反って動けない身体になってしまうと思っています。いわばリキミと言われるようなものです。
 臍下丹田は、気を集めるところだと思っています。気を体中に充満させたり、気を循環させる時には重要な所です。
 空手道のように動きの中で、意識する事は必要ないと思います。それより、無意識下での意識がとても重要な部分ですから、意識せずに臍下丹田からエネルギーを発散できるよう、また条件反射になるよう、日ごろから鍛練すれば良いと思っています。
 ただ、気を練って鍛練する場合には、臍下丹田は重要な役割をします。ですが、力を入れるのではなく、臍下丹田を包み込むような意識が必要だと思っています。
 形意拳を習っている時に、「意を持って気を動かす」と教わりました。
 ちなみに、臍下丹田と言うのは、立っている仏像をみると場所が良く分かると思います。臍の下の部分が少し柔らかく膨らんでいるのが見えると思います。これ、決してビール腹ではありません。

楷書 行書 草書

667. [][タン][ダン][画数:5画][部首:日]

『悪は一の事なり』

 そうですよ。今悪い事をしようとしている人、悪い事は長続きしません。結局は良いおこないに駆逐されてしまうでしょう。
 と言っても、今回のコロナウイルス騒動でも、この話に便乗して悪い事をする人がいます。
 まるで、石川五右衛門の辞世の句と言われている「石川や 浜の真砂は 尽くるとも 世に盗人の 種は尽くまじ」ですね。

楷書 行書 草書

668. [][タン][画数:9画][部首:肉]

相照かんたんそうしょう

 言葉を変えて言うとしたら、親友の中の親友とでも言うのでしょうか。
 しかし、自分の事も解らないのに、他人の心の奥深くまで理解する事なんて、私にはできそうもありません。
 それより、自分自身が相手を裏切る事のないようにした方が良いと思う方です。

楷書 行書 草書

669. [][タン][あわ-い][画数:11画][部首:水]

『君子の交わりはきこと水のごとし』

 なかなかいい言葉だと思っています。水に譬えたのが良いですね。特に「淡き」が良い。
 君子でなくても友人関係はそんな風でありたいと思っています。
 学生時代に思った事があります。友人は頼ったり頼られたりする関係ではないと。ただ一緒にいて楽しい仲間だと思っています。

楷書 行書 草書

670. [][タン][なげ-く][なげ-かわしい][画数:13画][部首:口]

『亡羊の

 「逃げた羊を追いかけたが、道がいくつも分かれていたため途方に暮れたという故事から。」【出典:ことわざ辞典ONLINE.】この故事から学問に思いを馳せたのでしょう。
 私のような者が、学問についてあれこれ言う資格もないのですが、確かに学問は多岐にわたっていて、本当に知ろうとすると一生を掛ける事になるようです。いや一生かけても到達できないかも知れません。
 特にこの諺のように真理を捉えようとすれば、途方に暮れてしまいそうです。
 学問でなくても色々な道に岐路があって、悩みの素になってしまいます。
 空手道でも私が歩む道と、現在競技空手を中心に発展を遂げている空手では随分趣が違います。
 今このブログで始めた書道でも、私が考える道とは、すでに違うような気がします。
 一つの道を極めるのは、実に難しいものです。

楷書 行書 草書
覚 書

 現在中学生編として、2020年度施行の学習指導要領に対応した漢字を、楷書・行書・草書と三体の文字を毛筆で書いていますが、初めに部首と書いていますが、通常呼ばれている読み方ではないと思われたと思います。

 そこで、一般ではどんな読み方をされているのか一覧にしてみました。

 今回は、中学校三年間で習う文字の666.~670.の部首を取り上げていますが、日本では部首の正式な名称は決まってないようです。辞書によって統一されていないのが現状です。

部首 部首名称 (読み方) 部首通称

  1. 【丹】丶部(ちゅぶ)・てん
  2. 【旦】日部(にちぶ)・ひ・にち・ひへん・にちへん
  3. 【胆】肉部(にくぶ)・ニク・にくづき
  4. 【淡】水部(すいぶ)・みず・さんずい・したみず
  5. 【嘆】口部(こうぶ)・くち・くちへん

 ・・・・つづく。

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