中学校の三年間で習う、1110文字の内の5つの漢字を書いています。漢字は2020年度施行の学習指導要領に対応しています。
表示は左端が対象漢字、続いてカタカナは音読み、平仮名は訓読み、画数、部首の順です。そして、ことわざ・故事・文章などから一つを選んでその漢字の使われ方を示す事にしました。
ちなみに、文部科学省では学年ごとに習う漢字は、1学年250字程度から300字程度、2学年300字程度から350字程度、3学年では、その他の常用漢字(小学校で習う漢字1026文字以外の常用漢字1110文字の大体)と学年ごとに決まっていないようです。
781. [篤][トク][画数:16画][部首:竹]
『温厚篤実』
この「温厚」なのが良いですね。私は自分も、仲間も、友人もこんな人柄が好きです。
しかし、なぜか学生時代は、正反対の人達が私の仲間だったような気がします。
いつ頃から「温厚篤実」な人を好むようになったのか、覚えがありません。
いつの間にか、私も、私の周りの人も血気盛んな人達ではなくなりました。やはり歳のせいかも知れません。
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782. [凸][トツ][画数:5画][部首:凵]
『凸レンズ』
この「凸」、漢字です。なんだか記号のような文字ですね。
前に「凹凸」と上げましたが、その時もレンズについて書いていますが、やはり眼鏡を売っていた時期があるからでしょう。
ちなみに、凸レンズは、遠視の人や老眼になった人が掛ける眼鏡に使用されます。
単純に遠視や老眼の人の場合は、見た物が目の奥の網膜より外側に像を作ってしまうので、ぼやけてしまいます。それを凸レンズによって焦点距離を網膜に合わせ調整することで、はっきりと見えるようにしています。要するに、凸レンズによって、焦点距離を短くすると言う事です。
いま単純に、と書きましたが、乱視が入るともっと複雑な屈折率の眼鏡が必要になってきます。
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783. [突][トツ][つ-く][画数:8画][部首:穴]
『曲突徙薪』
この言葉のように未然に災難を回避する事ができれば良いですね。
例えばテレビ番組の「絶対零度~未然犯罪潜入捜査~」のように、まだ起こっていない犯罪を予め察知できれば、犯罪も少なくなるのかも知れません。
前回でしたか、「未然に逮捕してしまうと、犯罪が軽減されてしまい、直ぐにまた犯罪者を世に送り出す」、そんな意味の事を言っていたと思います。
災害は、未然に防げればそれに越した事はないと思いますが、犯罪の場合は、そんな矛盾も残されてしまいます。それでも、その時、被害者が出なかったことは事実ですね。
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784. [屯][トン][画数:4画][部首:屮]
『屯所』
屯所と言えば、新選組。そんな感じがしています。明治初期には警察署の呼び名だったようです。
現在の交番は、屯所の出先機関とでも言えば良いのか、屯所を中心に交番所が設置されたようです。交番所は後年派出所と名前が変更され、駐在所も同時に出来たようです。駐在所の場合は、警官がその建物に居住して地域の安全を見守る役割をしている所が、派出所と違う所です。
ですから、現在の交番は、派出所から名前を変更されたので、現在は元に戻ったような感じです。
この交番、今ではKOBANで通用する国もあるようです。仕組みが評価されて輸出されたのですね。
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785. [豚][トン][ぶた][画数:11画][部首:豕]
『豚もおだてりゃ木に登る』
豚がおだてに乗るとは思えませんが、まして山羊じゃないんだから木には登りませんよね。
それでも何だか昔からよく聞く言葉です。
その人の能力以上の事をさせるのが、目的の言葉だと思いますが、ちょっと飛躍しすぎではないですか。
でも、世の中の人は、意外とおだてに乗りやすいと思います。案外地位の高い人は、この傾向にあるかも知れません。
私などは一蹴に伏す事でも、意外と喜んでいる姿を見た事があります。
この場合は、能力を倍加させる目的ではなく、いわゆる「よいしょ」と言うのですか、ゴマすりの言葉だと思うのですが、それを真に受けると言うのか、私などは性に合いません。
しかし、それも人を束ねる方法なのかも知れません。
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