中学校で習う漢字三体字典 Part187

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 中学校の三年間で習う、1110文字の内の5つの漢字を書いています。漢字は2020年度施行の学習指導要領に対応しています。

 表示は左端が対象漢字、続いてカタカナは音読み、平仮名は訓読み、画数、部首の順です。そして、ことわざ・故事・文章などから一つを選んでその漢字の使われ方を示す事にしました。

 ちなみに、文部科学省では学年ごとに習う漢字は、1学年250字程度から300字程度、2学年300字程度から350字程度、3学年では、その他の常用漢字(小学校で習う漢字1026文字以外の常用漢字1110文字の大体)と学年ごとに決まっていないようです。

931. [][ホウ][画数:9画][部首:肉]

『四海同

 元財団法人全日本空手道連盟会長であった笹川良一氏は、「世界は一家、人類は皆兄弟姉妹」と呼びかけられました。
 この言葉も、「人と接するときにまごころと礼儀を持てば、人は兄弟のように親しくなれること。または、親しくするべきだということ。」【出典:四字熟語辞典ONLINE.】の意味があります。
 さて現在世界を席巻している、新型コロナウイルスは、正に世界の岐路を造り出したのではないでしょうか。
 一つは世界が手を取り一致団結した地球規模の人類になるのか、それとも国々が自国ファーストの国民を守るための政策を採るのか、どちらかの方法を採用すると思われます。
 せっかく日本も鎖国の時代から、いよいよ国際社会に馴染んできた令和の時代に、どのような舵取りを余儀なくされるのか。まったく先が見えなくなっています。
 これは、日本だけが頑張ってもどうにもならない事ですが、世界が折角長い歴史を越え、主義主張を越えてやってきたことを無駄にはして欲しくないと思います。

楷書 行書 草書

932. [][ホウ][画数:10画][部首:人]

『年功加

 「年功によって、本俸以外に給与する俸給。」【出典:大辞泉 小学館.】。
 戦前には法律で地方公務員に対して、このような仕組みがあったようです。
 年功序列自体、終身雇用自体が崩壊する中で、このような事は考えにくいのかも知れません。
 しかし、この中で、功績のある者に限り給付されると限定されている部分、あるいは長年にわたる修行で得た腕前、熟練した技術に対しては、相応の給付が望まれると思います。

楷書 行書 草書

933. [][ホウ][なら-う][画数:10画][部首:人]

ひそみならう』

 「」この漢字難しいですね、初めて目にしました。顔をしかめる事らしいです。しかめっ面、と言うと何となくイメージできそうです。
 この言葉の由来は、「中国の越の西施(せいし)という美女が、胸の病で顔をしかめたところ、それを見た醜女が、自分も顔をしかめれば美しく見えるかと思い、真似をして眉をひそめたという故事から。」【出典:ことわざ辞典ONLINE.】。
 訳も分からず人真似をする人に対して揶揄する言葉として使えそうです。しかし、人の真似をして、あるい倣って物事をする時には、謙遜語として使うようです。
 なるほど、理解は出来ました。しかし、西施と言う人は、余程の美人だったのでしょう。苦しんでいる顔まで真似されるのですから。

楷書 行書 草書

934. [][ホウ][みね][画数:10画][部首:山]

『孤絶岸』

 これは、文章や詩などを評価する時に使う言葉だと思います。
 少し、難しい言い方ですが、それほど他に抜きんでて、高く価値を認めると言う事でしょうか。
 高い山の中でも一層高い孤峰をイメージし、かつ断崖絶壁を思えば、その一際目立つ事を言い表しているのだと思います。
 現在で言えば、芥川賞や直木賞を受賞した人の文章になるのでしょうか。
 文学にはかなり疎いので、よく解かりません。

楷書 行書 草書

935. [][ホウ][画数:10画][部首:石]

『女房、鉄、仏法』

 これ、面白い譬えです。語呂合わせなんでしょうが、この三つに因果関係を見付けるのは、大変でしょうね。
 まず女房の事は雰囲気を和らげる代表に挙げています。そして鉄砲は力、いわゆる強制力になるのでしょう。最後の仏法は精神的な拠り所を求めて、この三つで世の中が上手く治まっていると言っています。
 そんな時代もあったのかも知れませんが、世の中はもっと複雑になっています。違う統治法を見付けなければ、国を平和に導く事はできないと思います。

楷書 行書 草書
覚 書

 現在中学生編として、2020年度施行の学習指導要領に対応した漢字を、楷書・行書・草書と三体の文字を毛筆で書いていますが、初めに部首と書いていますが、通常呼ばれている読み方ではないと思われたと思います。

 そこで、一般ではどんな読み方をされているのか一覧にしてみました。

 今回は、中学校三年間で習う文字の931.~935.の部首を取り上げていますが、日本では部首の正式な名称は決まってないようです。辞書によって統一されていないのが現状です。

部首 部首名称 (読み方) 部首通称

  1. 【胞】肉部(にくぶ)・ニク・にくづき
  2. 【俸】人部(じんぶ)・ひと・にんべん・ひとがしら・ひとやね
  3. 【倣】人部(じんぶ)・ひと・にんべん・ひとがしら・ひとやね
  4. 【峰】山部(さんぶ)・やま・やまへん
  5. 【砲】石部(せきぶ)・いし・いしへん

 ・・・・つづく。

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