中学校の三年間で習う、1110文字の内の5つの漢字を書いています。漢字は2020年度施行の学習指導要領に対応しています。
表示は左端が対象漢字、続いてカタカナは音読み、平仮名は訓読み、画数、部首の順です。そして、ことわざ・故事・文章などから一つを選んでその漢字の使われ方を示す事にしました。
ちなみに、文部科学省では学年ごとに習う漢字は、1学年250字程度から300字程度、2学年300字程度から350字程度、3学年では、その他の常用漢字(小学校で習う漢字1026文字以外の常用漢字1110文字の大体)と学年ごとに決まっていないようです。
956. [頬][ほお][画数:16画][部首:頁]
『頬壁』★コンピュータの関係で「頬」の漢字を使いました。
こんな場所が人間の顔にあるのですね。まったく初めて目にした熟語です。しかし、辞書には、そのものズバリの意味は書いてませんでした。私の調べた範囲ですが。
しかし、ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の頬筋の説明の中には、頬壁の言葉を見付ける事が出来ました。
グーグル検索では沢山の説明が見られます。「ほっぺの内側に見えるピンク色の肉のこと。」【出典:MERY.】と書いてあります。
同じ出典ですが、記事の中に「歯を思いっきり出して、ニコーっと笑ってみてください。その時、左右の口角と歯の間から内側の頬が見える人は、相手から好印象を抱かれやすいと言われています。」とありました。
グーグル検索で画像を選択すると、色々な顔が出てきます。これも再使用が許可されていないようなので、ここに載せる事は控えます。
要するに、左右の口角の部分から、内側の頬が少し見えると言う事だと思いました。
私も、しかめっ面より、笑顔が男女を問わず好きですが、この頬壁が見えるともっと好印象になるようです。
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957. [朴][ボク][画数:6画][部首:木]
『朴念仁』
もうこんな言葉を使う人もいないかも知れません。私が小さい頃は、普通に聞けた言葉です。ただし、大阪で聞く事はなかったと思います。多分映画の中のセリフだったと思います。
「無口で愛想のない人。ものわかりの悪い人。」【出典:大辞林第三版 三省堂.】と書かれています。
もともと、素朴で飾り気のない人の事を言い表した言葉だったようですが、飾り気がない事が不愛想になったのでしょう。
しかし、不愛想な人はものわかりが悪いのでしょうか。
そんな事もないと思います。ただ、表現が下手なだけだと思うのですが、案外、饒舌で愛想の良い人でも、ものわかりの悪い人もいると思うのですが。
自分はと言うと、大阪商人の子供ですから、愛想は良かったと思います。沈黙の間も嫌でしたから、その間を取り繕う様に話していたと思います。
今はそんな無用の愛想をしなくなったと思います。年寄りが不愛想だと、人から嫌われると思います。朴念仁と陰で言われるようにはなりたくないのですが。
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958. [睦][ボク][画数:13画][部首:目]
『睦月』
一月の事を別名睦月と言います、異名とも。
ちなみに、二月は如月、三月弥生、四月卯月、五月は皐月、六月は水無月、七月文月、八月葉月、九月長月、十月神無月、十一月は霜月、十二月は師走と十二の月の別の呼び方があります。
よく季語として俳句などに出てきます。
さて、この睦月は、なぜ睦月と言うのでしょう。色々諸説があるようですが、私は、やはり一般的に言われている、正月に家族や親戚が集まり、仲良くする、いわゆる睦み合うと言う事が由来としては理解できるのですが。
しかし、核家族化が進み、なかなか親類縁者が正月に集まる事も無くなりました。と言うのは自分中心に考えた時にです。
まだまだ、そんな強い絆で結ばれた家族や親戚もあると思います。
「ひもじさの餅にありつく睦月かな」 正岡子規が作者の俳句です。ここでも餅は特別な食べ物だったようです。
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959. [僕][ボク][画数:14画][部首:人]
『羈紲之僕』
この言葉は主人に同行する人の事を言うと理解しているのですが。
「主君の旅の共をする人のこと。従者や随行者のことを謙っていう言葉。」【出典:四字熟語辞典ONLINE.】と二つの使い方をするようです。
単に同行者あるいは随行者の事を言う場合もありますが、自分が偉い人に随行する場合には、遜って言っている場合もあるようです。
このように随行者が遜っている場合は良いのですが、勘違いして、自分も偉くなったように思う人もいます。
何人か今までの人生で、そんな人に出会いました。「ちゃうやろ」と言いたかったのですが、止めました。
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960. [墨][ボク][すみ][画数:14画][部首:土]
『旧套墨守』
頑なに前例や習慣を守る人がいますが、確かに失敗は少ないのかも知れませんが、刻一刻と変化する世の中で、昔のやり方がいつまでも通用するとは思えません。
「温故知新」のように、昔の事を参考にする事は、折角先人の遺した知恵ですから、大いに利用すべきだと思います。
しかし、変化した環境に照らし合わせて、時には風習を変えるぐらいの勇気を持たなければ、今の時代に即さないと思います。
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