中学校で習う漢字三体字典 Part207

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 中学校の三年間で習う、1110文字の内の5つの漢字を書いています。漢字は2020年度施行の学習指導要領に対応しています。

 表示は左端が対象漢字、続いてカタカナは音読み、平仮名は訓読み、画数、部首の順です。そして、ことわざ・故事・文章などから一つを選んでその漢字の使われ方を示す事にしました。

 ちなみに、文部科学省では学年ごとに習う漢字は、1学年250字程度から300字程度、2学年300字程度から350字程度、3学年では、その他の常用漢字(小学校で習う漢字1026文字以外の常用漢字1110文字の大体)と学年ごとに決まっていないようです。

1031. [][ヨウ][かま][画数:15画][部首:穴]

業』

 この言葉は、陶磁器・ガラス・セメント・煉瓦などを作るのに使用する窯を使った業種のことです。
 この中にセラミックが無いのですが、当然セラミックは陶器ですから、窯炉を使って作るのでしょう。
 最近は、このセラミックが歯科で使われています。時代は随分変わりました。
 包丁もセラミックで出来た白い包丁を見かけますが、なんだか玩具みたいで、買った事はありません。時代遅れなんでしょうね。
 以前に義理の兄の会社で碍子がいしを作っていた事がありました。これも陶磁器で出来ていました。

楷書 行書 草書

1032. [][ヨウ][画数:16画][部首:手]

『虚器をする』

 要するに黒幕に操られていて、実権のない地位だけについている事を言うのでしょう。
 黒幕とは言わないまでも、何かに操られると言うのか、自分の思いのままにならない存在がいて、常にその人の顔色を窺っていなければならない、そんな表向きは権力者もいると思います。
 ただ実権はないのですが、そんな人に限って、部下には結構ブイブイ言わせています。困ったものですね。
 しかし、見方を変えれば可哀そうな運命かも知れません。やっぱりストレスが溜まると思います。

楷書 行書 草書

1033. [][ヨウ][うたい][うた-う][画数:16画][部首:言]

『乞食の朝

 「乞食を三日すればやめられぬ」、そんな諺もあります。これは、悪い習慣の事ですが、実際に乞食が気楽である事が由来とか。
 確かに、見栄も外聞もない世界ですから、誰に気兼ねする事もありません。
 まあ、乞食でなくても、あるいは気楽な人生でなくても、鼻歌ぐらいは出ても良いのではないかと思います。
 「サラリーマンどんと節」植木等さんの歌った歌です。その始めのフレーズが「サラリーマンは、気楽な稼業ときたもんだ」です。こんな歌を朝から歌えるように、気楽に生きたいですね。

楷書 行書 草書

1034. [][ヨク][おさ-える][画数:7画][部首:手]

『核止論』

 「英国のチャーチル首相が述べた〈恐怖の均衡〉という考えに基づいている。」【出典:百科事典マイペディア 株式会社平凡社.一部抜粋】。
 普通に考えれば、当然相手国が持っている武器と同じか、それ以上強力な武器を持つ事が、戦略的には正しいと言えると思います。
 しかし、原子爆弾は全てを失くしてしまいます。結局あまりにも強力な武器は、侵略や自国の主義や主張を通す目的、あるいは利益の拡大の為と言う目的から逸脱してまうのではないかと思います。
 侵略や利益の拡大、そして自分たちの主張を、他国にも浸透させようとする事も、決して正しいとは思いませんが、歴史はそんな戦争を繰り返してきました。
 チャーチル首相の言うような恐怖の均衡は、果たして可能なのでしょうか。少なくとも国を持たないテロ集団などが核を持てばと思うと、その均衡も破られてしまいます。
 それより、その核を何とか出来る方法を、科学者は考えるべきではないかと思います。

楷書 行書 草書

1035. [][ヨク][画数:7画][部首:水]

以湯いとうようせつ

 こんなに難しい四字熟語を使わなくても、「朝飯前」や「お茶の子さいさい」の方が一般的に言われると思います。
 ただ、この四字熟語も一見難しく見えますが、よく見ると「湯を以って雪にそそぐ」と読めますから、簡単に雪が融ける事が解かります。
 知識として、こんな四字熟語も知っておいても損は無いかも知れません。

楷書 行書 草書
覚 書

 現在中学生編として、2020年度施行の学習指導要領に対応した漢字を、楷書・行書・草書と三体の文字を毛筆で書いていますが、初めに部首と書いていますが、通常呼ばれている読み方ではないと思われたと思います。

 そこで、一般ではどんな読み方をされているのか一覧にしてみました。

 今回は、中学校三年間で習う文字の1031.~1035.の部首を取り上げていますが、日本では部首の正式な名称は決まってないようです。辞書によって統一されていないのが現状です。

部首 部首名称 (読み方) 部首通称

  1. 【窯】穴部(けつぶ)・あな・あなかんむり
  2. 【擁】手部(しゅぶ)・て・てへん
  3. 【謡】言部(げんぶ)・ことば・ゲン・ごんべん
  4. 【抑】手部(しゅぶ)・て・てへん
  5. 【沃】水部(すいぶ)・みず・さんずい・したみず

 ・・・・つづく。

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