“集団免疫”獲得戦略は「非倫理的」ＷＨＯ
NNN24 2020/10/13 08:49

ＷＨＯ（＝世界保健機関）は１２日、新型コロナウイルスの感染対策として、ウイルス拡大を見過ごして「集団免疫」を獲得する戦略は「非倫理的」などと批判しました。

集団免疫とは、感染症に対する免疫を集団の大部分が持つことで、免疫を持たない人を保護する手段で、新型コロナウイルスの感染対策として、一部で提唱されています。

これに対し、ＷＨＯのテドロス事務局長は１２日の会見で、「公衆衛生の歴史上、集団免疫が感染症の流行に対応する戦略として利用されたことは一度もない」指摘した上で、「我々が完全に理解していない危険なウイルスを広がるに任せて見過ごすことは非倫理的だ」と批判しました。

また、テドロス氏は、集団免疫はワクチン接種により免疫を持つ人の割合が一定の水準に達した結果、獲得されるもので、ウイルスに人をさらすことで得られるものではないと警鐘を鳴らしました。

　今回の新型コロナウイルスに関しては、どれも簡単には頷けない仮説だと思っています。

　ＷＨＯのテドロス事務局長が何を根拠にしてこの仮説を『非倫理的』と言っているかは分かりませんが、倫理的には確かに間違った仮説だと言えると思います。

　なぜなら、この仮説に対して、理論的りろんてきにどうかではなく、倫理的りんりてきと言っている所が大切で、例え仮説に十分な理論的な裏付けがあったとしても、集団免疫と言うのは、一度感染すると言う事ですから、全ての感染者が軽症で済むとは限りません。たとえ、軽症の場合でも後遺症に悩まされるかも知れないのです。

　であれば、もし自分が感染してしかも重症化するのであれば、医療の逼迫を招く事になりますし、あるいは死亡につながるかも知れません。

　容易には賛成できるとは思えませんが、この仮説を推奨している人は、自分が感染しても重症化しないと思っているのでしょうか。それとも他の人の犠牲になっても良いと思って言っているのでしょうか。

　私の年齢になると、感染したら重篤化し、死に繋がると思っています。