「ワクチン迷走で菅首相たたかれた」と甘利氏、それなのに「河野担当大臣の評価上げるのはわからない」
読売新聞 2021/09/06 20:50

　自民党の甘利明税制調査会長は６日の講演で、党総裁選に出馬する意向を固めた河野行政・規制改革相について「『菅総理がダメだ』とたたかれた一番の理由はワクチンの迷走だと言われるのに、ワクチン担当大臣の（河野氏の）評価が上がるというのはよくわからない」と述べた。

　河野氏は、９月の読売新聞社の全国世論調査で次期首相にふさわしい候補としてトップだった。

　確かにワクチン迷走と言われると、そうなのかも知れません。打ちたくても打てない状況がまだ続いていますから。

　しかし、これは河野担当大臣が悪いのでしょうか、それとも菅首相の問題なのでしょうか。

　私はどちらもよく頑張っていると思っています。ただ、世界の需要と供給の問題と、物流の問題、それからそれを管理し実施する自治体にもその一端はあると思います。

　菅首相にしても河野担当大臣にしても、実際にワクチンを運んだり注射をしたり、あるいは場所を確保するのに奔走している分けでは無いのですから、それを実行する部隊の問題だと思います。

　もちろん、上に立つ者は下を管理し実行させなければならないのは良く分かりますが、途中で担当大臣に任命されたり、首相を交替した人にそれだけ責任をおっ被せても良い物かと思います。

　特に河野太郎氏の場合は、（経産省による「河野太郎叩き」が意味すること）［週刊朝日　古賀茂明　2021.9.7 07:00］などと経産省との確執を取り上げられています。

　多分、この甘利氏の発言は自分が推している人の援護射撃の意味で発言しているのでしょうが、余りにも姑息に映ってしまいます。