空手道の名言 Part-4

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 今日も松濤二十訓の中から「禍は懈怠かいたいに生ず」と言う言葉を書いて見ました。

 この「懈怠」と言う文字難しいですね。ルビには「かいたい」と書きましたが、松濤二十訓では「けたい」と言っていたと思います。「けだい」とも言います。要するに、一般的には怠け心ですが、富名腰先生は仏教用語を用いたのだと推測します。

 仏教用語では、「善を修する積極性がなく、また、悪は進んで行なう心の状態。」[精選版 日本国語大辞典 小学館]と説明されています。

 では、なぜ禍が懈怠から起こるのでしょう。

 当然仏教用語の説明からすると、悪行三昧していると、自分から禍の種を蒔いているようなものですから、当たり前と言えば当たり前。

 一般的な意味、怠け心が禍を起こす事を考えて見る事にします。

 何か問題が起こった時に、その問題に正面から向き合う気持ちが無く、もし逃げ腰になったり、斜に構えるような事をした場合はどうでしょう。

 うまくその場をやり過ごせたとしても、決して問題を解決した事にはなりません。やはり、問題は解決した方が、禍の元にはならないでしょう。

 しかし、これも場合によりけりで、短い人生ですから、身に余る事もあると思います。そんな時は退散するより他に道は無いかも知れません。

 そうか、同じ境遇にある者どおしが協力して事にあたれば、問題を解決できるかも知れません。

 ただ、武道家としてはやはり怠らずに事に処したいとは思っています。

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