今日の文字は『只管』です。書体は行書です。今日読んで見ようと思う、『徒然草 第百二十四段』を読んで見て、感じた文字です。
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只管
★『ゴーン逮捕の真実が隠されているかもしれない「3つの謎」』
(DIAMONDonline鈴木貴博 2018/11/23 06:00)
「前略——–そこで、次の3つの謎が浮かび上がります。
(1)結局、何が問題だったのか
(2)なぜゴーン会長は内部告発されたのか
(3)これから何が起きるのか
——中略—–
日産自動車によれば、ゴーン会長については内部調査を通じて3つの問題が浮かび上がったといいます。それは有価証券報告書への虚偽記載、投資資金の私的流用、会社経費の不正支出です。
——中略—–
しかし、なぜこの違反がここまでの大問題になるのかという、少し謎に感じる素朴な疑問が出てきます。
——中略—–
東芝のように大規模な不正会計を行った大企業ですら、現役トップが突然逮捕されるという事態は起きていません。
東芝の場合は本当は儲かっていなかったにもかかわらず、あたかも儲かっていたかのごとく決算数字を操作したことで、投資家に巨額の損害を与えました。しかしゴーン氏の直接の逮捕容疑である役員報酬の不記載は、それ自体がもし現在開示されている情報通りなら、日産の業績に影響を与えないかもしれません。
——中略—–
1つは、投資資金の私的流用です。報道によれば、日産が投資の目的でオランダに60億円かけて設立した会社が実際は投資活動を行っておらず、この会社を通じてゴーン会長用にブラジルとレバノンに邸宅を購入し、合計で20億円規模の費用を負担しながら、無償で利用させていたといいます。
——中略—–
また、会社経費の不正支出として、家族旅行などの数千万円の私的経費を日産に肩代わりさせたという話があります。こちらも刑法上は、業務上横領ということになります。
——中略—–
「なぜゴーン会長は内部告発されたのか」ということですが、会社の私物化が他の日本人経営陣にとって、我慢のならないところまで来ていたということでしょう。
——中略—–
役員に対する成果報酬の9割以上はゴーン会長が独り占めしていたということになります。
——中略—–
にもかかわらず、たとえば西川社長の成果報酬は5年間で1億円ちょっと、それに対してゴーンCEOの成果報酬が40億円というのは、これはゴーン会長が決めたとしても、あまりに自分に貪欲すぎる配分結果だと思います。日本人役員の働きを馬鹿にしているとしか思えません。
おそらく日産の社内にも、私と同じようにこの配分比率の不公平を感じ取った人間が多数いたのでしょう。ましてやそれでは足らず、家族旅行に数千万円費やしてこれを会社持ちにするというのですから、内部告発が起きるのは仕方がないと思います。まさに「身から出た錆」ということになります。
本丸は日産の存続を巡る戦いかもしれない
——中略—–
それは日産とルノーの合併問題です。長らくフランス政府は、日産をルノーの完全子会社にすべきだという主張をしてきました。これまでの報道では、それにゴーン会長が反対しているという構図が伝わっていました。しかし実際には、ゴーン会長が日産をルノーと合併させる方向で最終調整に動いていたというのです。
——後略(百年コンサルティング代表 鈴木貴博)」
以上の鈴木貴博氏の記事は、今回の日産の問題をかなり浮き彫りにした記事だと思いました。
要するに、フランス政府も絡んだ、ゴーン氏の日産の私物化をこれ以上許す事が出来なかったという事だと思うのですが、私がこのニュースを数日見ていて思うのは、決して正しいか間違っているか、あるいは、法律違反か否かではなく、資本主義社会の盲点だと思っています。
まるで国盗り物語のようです。フランスのニュースが全て日本に伝えられているかどうか判りませんが、見る限りは、ゴーン氏擁護に徹しているように思います。
日本は馬鹿正直と言うのか、公正と言うべきか、まるで内部告発した側に問題があるかのような報道もありました。しかし考えたら日本の法律に照らして悪い事は、悪いとして罰するべきだと思います。
まだ、マスコミは、70年以上前の大本営による報道を引きずっているのでしょうか。反省は反省、間違っている事は間違っている、そんな報道をしてもらいたいと思います。
さぁ、今日も一日元気で過ごしましょう。
徒然草 第百二十四段 〔原文〕
是法法師は、淨土宗に恥ぢずと雖も、學匠をたてず、たゞ明暮念佛して、やすらかに世を過すありさま、いとあらまほし。