学校で習う漢字三体字典【小学五年生編】Part165

 小学校五年生で習う、193字の内の5つの漢字を書いています。漢字は2020年度施行の学習指導要領に対応しています。

 表示は左端が対象漢字、続いてカタカナは音読み、平仮名は訓読み、画数、部首の順です。そして、ことわざ・故事・文章などから一つを選んでその漢字の使われ方を示す事にしました。

181. [][ボウ][ バク][あば-く][あば-れる][画数:15画][部首:日]

言多罪』

 前に「妄評多罪」と言う言葉を取り上げましたが、これもまた同じで、暴言を吐いた事を後で謝る事ですが、手紙の末尾に記す言葉として多罪と言うのがあります。
 随分日にちが経ってから、非礼を詫びるとかなら分かるような気もしますが、手紙で散々暴言を吐いて、その手紙の末尾に「多罪」と書いて謝っても。後の祭りだと思うのですが、それが礼儀と言うのも合点が行きません。
 謝る必要がある事を書いたのなら、初めから書かなければ良いのにと思います。

楷書 行書 草書

182. [][ミャク][画数:10画][部首:月]

『気を通じる』

 簡単に言うと意志の疎通を密にしておくと言う事ですね。何か一緒に計画して実行する場合は綿密に話し合い、気持ちを一つにしておかないと、失敗の原因になります

楷書 行書 草書

183. [][ム][つと-める][つと-まる][画数:11画][部首:力]

『開物成

 辞書を引いてもなかなか理解するのに時間がかかりました。
 辞書によると「万物を開発してあらゆる事業を完成させること。また、人々の知識を開いて世の中の事業を成就させること。人間や禽獣に至るまで、閉じふさがり通じないものを開き、それぞれの事物の当然の職務や事業を成就し完遂させる意から。もと易の目的を述べた語。」。
 この「易の目的」に着眼して見ました。ようするに、本来あるべき姿、あるべき知恵を出して、物事にあたると言う意味だと思います。
 私の造語ですが、「髓心」にも書きましたが、人間はもっと知恵を働かせることが出来ると思っています。それを「我」と言う「心」が邪魔をして、本来の心を閉ざしてしまう働きをしてしまっています。
 それで本来の知恵を出して物事に当たれば、成就することが出来ると言った意味に解釈しました。

楷書 行書 草書

184. [][ム][ゆめ][画数:13画][部首:夕]

のまた

 豊臣秀吉の辞世の句として知られています「露と落ち 露と消えにし我が身かな 浪速のことは 夢のまた夢」、あるいは、平家物語、祗王(その17)の最後に「つくづく物を案ずるに、娑婆の栄華は夢の夢、楽しみ栄えて何かせん」と昔から人生の儚さを考えるのが世の常かも知れません。

楷書 行書 草書

185. [][メイ][まよ-う][画数:9画][部首:辶]

固陋がんめいころう

 歳を経て、こうはなりたくないと思いながら、すでに古希を過ぎてしまいました。自分の事はなかなか分からないのですが、自分では若い時よりも人の言う事に耳を傾けられるようになったと思うのですが、それでも自分がそう思っているだけかも知れません。

楷書 行書 草書
覚 書

 現在小学生編として、2020年度施行の学習指導要領に対応した漢字を、楷書・行書・草書と三体の文字を毛筆で書いています。初めに部首と書いていますが、通常呼ばれている読み方ではないと思われたと思います。

 そこで、一般ではどんな読み方をされているのか一覧にしてみました。

 今回は、小学五年生の文字の181.~185.の部首を取り上げていますが、日本では部首の正式な名称は決まってないようです。辞書によって統一されていないのが現状です。

部首 部首名称 (読み方) 部首通称

  1. 【暴】日部(にちぶ)・ひ・にち・ひへん・にちへん
  2. 【脈】肉部(にくぶ)・ニク・にくづき
  3. 【務】力部(りょくぶ)・ちから
  4. 【夢】夕部(せきぶ)・ゆう・ゆうべ・タ
  5. 【迷】辵部(ちゃくぶ)・しんにょう・しんにゅう

 ・・・・つづく。