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途中で気持ちが途切れてしまうと、書けなくなってしまいます。
書籍では、一度書きだしたら最後まで書くように書いてありますが、私の場合は、一文字目であっても、上手くいかなければ、新しく用紙を用意して書きます。
もちろん、用紙がもったいないので、書き損じた紙は、違う文字の練習に使います。
この写真は、携帯電話(ガラ系)で撮ったものです。初めて雅号を書いて、落款の白文と赤文を押しました。この落款を押すとなんだか格好良く見えますね。
Section 41にも同じ「星河不動天如水風露無聲月満楼」「せいがふどう、てんみずのごとし、ふうろこえなく、つきろうにみつ。」を載せましたが、雅号を書いたのは初めてです。二週間以上経ちますが、少しは上手くなったでしょうか。
落款も前の物は5分角(15mm)、今回は7分角(21mm)の物です。印材が来た時に彫って、ブログに掲載しましたが、出来が良くなかったので、彫り直しました。
空手の型の場合も、私が稽古する時には、一動作目で一時間位、同じ動作を何度もする事も、度々あります。
これは、人によると思いますが、全体を後で反省して次に生かす事ができる人であれば、全体を一応やって見てから、次に生かすような方法を取れると思います。
お習字の場合も、私は一字一字、一画一画反省しながら、身に付けてから次に進む方法を取っています。
それでも、全部書き終わって、後で眺めて見ると、アウトの場合が全てです。しかし、課題の提出の場合は、最善をつくして評価を待つ事にしています。
このあたりは、空手道も書道も同じだと思っています。
さて、今朝は、半切を書き終わってから、ブログ用の文字を書きました。
今まで通り『楷行草筆順・字体字典』(江守賢治著)から、上手く書けそうな文字と、難しそうだな、と思う文字の二種類の文字を選ぶようにしました。
半切用の太い筆から、半紙用の筆に替えて書くと、慣らすまでに少し時間がかかります。
前回は、「ぼくづくり」「あくび」「おのづくり」を取り上げました。
文字は、「改」「放」「敏」、「次」「欧」「歌」、「断」「新」を楷書で、「敏」「断」を書写体で書きました。
今回は、「とます」「ふでづくり」「おおがい」を取り上げました。
文字は、「料」「斜」、「粛」「肇」、「頂」「順」「頭」を楷書で、「粛」「肇」を書写体で書きました。
「料」は、ほとんど同じ長さで平行に縦画が並びます。この角度が少し傾いても安定しないので、平行に書くための習熟が必要になってきます。
「斜」の方が、偏の縦画が短いので、少し書きやすいと思いました。
空白に文字を書く時に、出来上がりを瞬時にイメージ出来ません。
手本は観察しているのですが、イメージが掴みにくい文字でした。
少し縦に長すぎると思っています。
「肇」は、上手くまとまったのではないでしょうか。難しい文字ですが、上手く書けたと思っています。
書写体の方は線が細すぎました。
この細さは、自己分析すると、自信の無さの現れかも知れません。
字を書くと言うより、形を作るのに精一杯の感じがしてきます。
「おおがい」自体、形の取りにくい旁です。
「頂」と言う字の形としては、これで良いと思いますが、毛筆書体としては、評価に値しない文字に思ってしまいます。これは、「おおがい」が出来ていないからだと思います。
「順」は、縦画が五本並びますので、その難しさには閉口してしまいました。
まだ、良いのか悪いのかの判断できる状態ではありません。
「頭」は、偶然ですが、「おおがい」は、上手く書けたと思います。
しかし、文字全体のバランスから見ると、「豆」の「口」が大きかったように感じています。その分文字全体のバランスが取れなかったのでしょう。
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【参考文献】
・青山杉雨・村上三島(1976-1978)『入門毎日書道講座1』毎日書道講座刊行委員会.
・高塚竹堂(1967-1982)『書道三体字典』株式会社野ばら社.
・関根薫園(1998)『はじめての書道楷書』株式会社岩崎芸術社.
・江守賢治(1995-2016)『硬筆毛筆書写検定 理論問題のすべて』株師会社日本習字普及協会.
江守賢治(1981-1990)『常用漢字など二千五百字、楷行草総覧』日本放送出版協会.
・江守賢治(2000)『楷行草筆順・字体字典』株式会社三省堂.
・余雪曼(1968-1990)『書道技法講座〈楷書〉九成宮醴泉銘』株式会社二玄社.
・續木湖山(1970)『毛筆書写事典』教育出版株式会社.