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平仮名は、日本で開発されたものですし、すでに1300年ほども経っている事でしょう。
用筆も私は統一して欲しいのですが、少なくとも標準の形は統一してもらいたいと思っています。
ここでは、Section 2で「あいうえお」から始めて50音を鷹見芝香 先生の文字を手本に紹介しましたが、これも東京書道教育会でも、他の書籍でも形が全く違うものを示して、正しい書き方としています。
何度か、瀉瓶と言う習い事をする上で大切な事柄を記述しましたが、ある程度知識が付いてきますと、釈然としない気持ちが湧いてきます。
確かに、断定する事は、指導する上で大切な要素ですが、大人が習う場合は、少なくともこの団体では、これを「正しいとしています。」程度の説明が必要だと思っています。
近頃は、文句ばっかり書いていますが、精神的にも人間的にも良くありません。それはさておいて、今朝も文字を選んで書く事にします。
今まで通り『楷行草筆順・字体字典』(江守賢治著)から、上手く書けそうな文字と、難しそうだな、と思う文字の二種類の文字を選ぶようにしました。
前回は、「りっとう」「さんづくり」を取り上げました。
文字は、「刊」「列」「別」、「形」「彩」「彰」を楷書で、「列」「別」「形」「彩」「彰」を書写体で書きました。
今回は、「また」「るまた」を取り上げました。
文字は、「及」「友」「取」、「段」「殿」「毀」を楷書で、「友」「取」「段」「毀」を書写体で書きました。
ポイントは二つの左払いの方向の工夫と、右払いの交点の位置だと思っています。
書写体の方がバランスよく書けたようです。
「取」は、普通の文章でも良く書く文字ですから、上手に書きたいですね。しかし、バランスを取るのが難しい文字です。
この楷書の文字は、ペナントの三角形をイメージして書いています。
他の手本は分かりませんが、江守賢治先生の書かれている文字には、何か法則が見え隠れします。
「段」は、こんな感じで良いのでは、と思って書きました。まずまずだと思います。
しかし、書写体の方は、まずまずではありません。もう少し格好良く書きたいものです。
「殿」の旁の上の部分がなんだか上手く書けませんでした。
書写体の方も、線が一定せず、両方ともいまいちの文字です。
「毀」の旁の上の部分は、「殿」の部分との中間位の縦の長さが良いのではと思います。この文字は額が広い頭のようになってしまいました。
書写体の方は、まとまりよく書けたのではないかと思っています。
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【参考文献】
・青山杉雨・村上三島(1976-1978)『入門毎日書道講座1』毎日書道講座刊行委員会.
・高塚竹堂(1967-1982)『書道三体字典』株式会社野ばら社.
・関根薫園(1998)『はじめての書道楷書』株式会社岩崎芸術社.
・江守賢治(1995-2016)『硬筆毛筆書写検定 理論問題のすべて』株師会社日本習字普及協会.
江守賢治(1981-1990)『常用漢字など二千五百字、楷行草総覧』日本放送出版協会.
・江守賢治(2000)『楷行草筆順・字体字典』株式会社三省堂.
・余雪曼(1968-1990)『書道技法講座〈楷書〉九成宮醴泉銘』株式会社二玄社.
・續木湖山(1970)『毛筆書写事典』教育出版株式会社.