小学校六年生で習う、191字の内の5つの漢字を書いています。漢字は2020年度施行の学習指導要領に対応しています。
表示は左端が対象漢字、続いてカタカナは音読み、平仮名は訓読み、画数、部首の順です。そして、ことわざ・故事・文章などから一つを選んでその漢字の使われ方を示す事にしました。
小学校で習う漢字を書いてきました。これまで、續木 湖山先生が編集の毛筆書写事典を手本にして書きましたが、今は江守賢治先生が編集された楷行草、筆順・字体字典を手本に書いています。
理由は見やすさもありますが、五年生までは学年に応じた書体を書かれたと言う事で使わせてもらいました、江守賢治先生の場合は、より書道的な字体に編集されていると思いましたので、そろそろ大人の字体が良いと思い変更しました。
例えば、今までの「きへん」は、縦の棒(2画目)は最後止めて書いていましたが、従来の楷書の書き方は撥ねるのが一般的だと説明されていますので、その書き方に準じています。
66. [姿][シ][すがた][画数:9画][部首:女]
『心につるる姿』
「つるる」は「連れる」と言う事でしょう。表に現れるものは心にあるからだと思います。逆に言えば心にあるから表情、形に現れると。
要するに心が乱れていれば、姿に現れるので、いくら姿を良く見せようと思っても、根本を整えなければならないと言う事だと思います。
すこし、ニュアンスが違いますが、目は心の窓とも言います。相手に自分の心の動きを悟られます。空手道で言えば相手と対峙したとき、やはり目を見て相手の次の動きを察知する必要があるのではないでしょうか。
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67. [視][シ][画数:11画][部首:見]
『心ここに在らざれば視れども見えず』
これは、現実に起こる事です。自分が思っているものしか人間は見ようとしない物だと思っています。
もっと卑近な事で言えば、煙草を吸っている時には、煙草の販売機やタバコ屋さんが目に入るのに、吸うのを止めると、まったく自動販売機が目に入らなくなります。
特に空手が生活の全てだったときには、車を運転していて、「空室」や「空家」の看板を見かけると、「空手」に見えていました。
ただ、これも度が過ぎると、相手がいる場合は非常に無礼な仕草になります。相手と話をしている時は、興味を他に向けない事ですね。
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68. [詞][シ][画数:12画][部首:言]
『神様にも祝詞』
本来神様は全て見通しているはずです。しかし、この言葉は、それでもお願いごとをするには、言葉にしないと相手に通じないと言う意味で使われているのでしょう。
何も神様でなくても、口に出して言わなければ相手に通じないのが人と人との関係だと思います。目と目で解かり合えるのは、ほんの一時かも知れません。
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69. [誌][シ][画数:14画][部首:言]
『誌』
[(1)書き記したもの。記録。「雑誌・書誌・地誌・日誌・墓誌」(2)雑誌のこと。「誌面/会誌・本誌・週刊誌・情報誌」]【出典:デジタル大辞泉 小学館.】
ただ、覚えるために書き記す場合も、また記録としても書く場合もあると思います。
現在の記憶媒体は、昔からは想像も出来なかったでしょう。竹や木、あるいは石に刻んだ文字と比べると、どれほどの記録を人間は必要としているのか理解できません。
しかも、この発展は僅か数十年の間に、世の中を様変わりさせています。この先どのような形になって行くのでしょう。
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70. [磁][ジ][画数:14画][部首:石]
『磁石に針』
通常は男女の関係を言うのでしょうが、そうとも限らないと思っています。相性と言うのか、男女に限らず、引き付け合うものがある場合は、群れを成します。
また、そんな気の合う者同士だと、上手く事が運べると思います。しかし、反面、馴れ合いになって、成就出来ない場合も考えられます。
組織には、そんな嫌われ者の異分子も、大切な役割を果しているのかも知れません。
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