学校で習う漢字三体字典【小学六年生編】Part186

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 小学校六年生で習う、191字の内の5つの漢字を書いています。漢字は2020年度施行の学習指導要領に対応しています。

 表示は左端が対象漢字、続いてカタカナは音読み、平仮名は訓読み、画数、部首の順です。そして、ことわざ・故事・文章などから一つを選んでその漢字の使われ方を示す事にしました。

 小学校で習う漢字を書いてきました。これまで、續木 湖山先生が編集の毛筆書写事典を手本にして書きましたが、今は江守賢治先生が編集された楷行草、筆順・字体字典を手本に書いています。

 理由は見やすさもありますが、五年生までは学年に応じた書体を書かれたと言う事で使わせてもらいました、江守賢治先生の場合は、より書道的な字体に編集されていると思いましたので、そろそろ大人の字体が良いと思い変更しました。

 例えば、今までの「きへん」は、縦の棒(2画目)は最後止めて書いていましたが、従来の楷書の書き方は撥ねるのが一般的だと説明されていますので、その書き方に準じています。

91. [][ショウ][きず][いた-む][いた-める][画数:13画][部首:亻]

『根浅ければ則ち末短く 本るれば則ち枝枯る』

 ざっくり要約すれば、基礎がしっかりしていなければ、いずれ崩れると言う事でしょう。
 人間の行いを樹木に譬える事は多いと思います。確かに的を得ていると思います。
 やはり、自然から学ぶべき事を実践するのが、同じ自然界にいる人としてのありかたかも知れません。

楷書 行書 草書

92. [][ショウ][さわ-る][画数:14画][部首:阜]

『壁に耳あり子に目あり』

 現在は、悪い事だけではなく、事業の展開や、特許に関わる事なども産業スパイが横行する時代です。
 壁や障子だけではなく、捨てるゴミからも情報が洩れるようです。
 情報化時代と呼ばれて久しいですが、昔から情報によって国が亡びる事も史実として残っています。
 人間は何を目的にしているのでしょう。

楷書 行書 草書

93. [][ジョウ][む-す][む-れる][む-らす][画数:13画][部首:艹]

『雲竜変』

 これは雲を時流、時の英雄を竜になぞらえた言葉だと思います。確かにどんなに志が高く、世の為人の為と思う国師の出現があったとしても、時流が後押ししなければ、世の中の流れを変える事が出来ないのが現実です。

楷書 行書 草書

94. [][シン][はり][画数:10画][部首:金]

『棒ほど願ってほど叶う』

 願いは実践あって叶うと思っています。ただ只管願うだけでは、願い事は叶わないでしょう。
 しかし、四六時中努力しても、結果が伴わない事も現実には起こります。
 そんな時に、腐ってしまうか、それとも腐らずに続けられるかによって、願いの内の少しが叶うかも知れません。
 世の中は不思議なもので、そんな時にもしかしたら、願う望み以上の結果が生まれるかも知れません。

楷書 行書 草書

95. [][ジン][ ニ][画数:4画][部首:亻]

『過ちを観てを知る』

 この言葉は、論語の中にある言葉です。原文は『子曰。人之過也。各於其黨。觀過斯知仁矣。』その最後の一節がこの諺になっています。
 解釈の仕方は多種多様、人により様々ですが、私は次のように解釈しました。
 その人が犯した過ちを分析して観察すると、その人の思いやり、その人の考え、性格を知る事ができる。また、その過ちを犯した後の処し方によっても、その人が解る。そんな風に解釈しました。
 功績や地位などよりも、その人を知る手がかりになるかも知れません。

楷書 行書 草書
覚 書

 現在小学生編として、2020年度施行の学習指導要領に対応した漢字を、楷書・行書・草書と三体の文字を毛筆で書いています。初めに部首と書いていますが、通常呼ばれている読み方ではないと思われたと思います。

 そこで、一般ではどんな読み方をされているのか一覧にしてみました。

 今回は、小学六年生の文字の91.~95.の部首を取り上げていますが、日本では部首の正式な名称は決まってないようです。辞書によって統一されていないのが現状です。

部首 部首名称 (読み方) 部首通称

  1. 【傷】・人部(じんぶ)・ひと・にんべん・ひとがしら・ひとやね
  2. 【障】・阜部(ふぶ)・おか・こざとへん
  3. 【蒸】・火部(かぶ)・ひ・ひへん・れっか・れんが
  4. 【針】・金部(きんぶ)・かね・かねへん
  5. 【仁】・人部(じんぶ)・ひと・にんべん・ひとがしら・ひとやね

 ・・・・つづく。

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