ワクチンだけではコロナ消滅せず WHOが警告
AFPBB News 2020/12/05 06:55

【AFP＝時事】世界保健機関（WHO）は4日、新型コロナウイルス感染症（COVID-19）のワクチン接種が始まっても、それだけでウイルスがなくなるわけではないと警告した。

　WHOで緊急事態対応を統括するマイケル・ライアン（Michael Ryan）氏はオンライン記者会見で「ワクチンでCOVIDがゼロになるわけではない」と指摘。「ワクチンとその接種により、われわれが持ち合わせる手段一式に、非常に大きく強力な手段が加わる。だがそれだけでは十分ではない」と警鐘を鳴らした。

　英国は2日、欧米諸国で初めて新型コロナウイルスワクチンの一般使用を認可。ほかの国々も迅速に追随するようにとの圧力が高まった。

　WHOのテドロス・アダノム・ゲブレイェスス（Tedros Adhanom Ghebreyesus）事務局長はワクチン開発の進展について「皆の士気を高めるものであり、トンネルの先にある光が見え始めた」とした一方で「WHOは、新型ウイルスのパンデミック（世界的な大流行）が終わったとの見方が広がっていることを懸念している」と表明。「多くの場所でウイルス感染が非常に大きく拡大しており、病院や集中治療室（ICU）、医療従事者らが非常に大きな重圧を受けている」と指摘した。

　解ってますよ！と言いたいところですが、世の中は広いので、ワクチンを懐疑的に思っている人もいると思えば、ワクチンで新型コロナウイルスを退治できると思っている人もいるかも知れません。

　安全が確認できているワクチンは、一早く接種すると良いですね。今まだ臨床中ですが、中和抗体は今のところ6ヵ月はあるようです。まだこの有効期間は伸びる可能性の方がありそうです。

　インフルエンザのワクチンは5ヵ月間ほど効き目が持続するようですが、今回の新型コロナウイルスのワクチンはそれ以上の効果がありそうです。

　もちろんインフルエンザの場合は流行する季節も大体把握できています。しかし、新型コロナウイルスの場合は、まだ定かでは無いようです。

　ここで整理しましょう。ワクチンと言うのは、もしかかっても重症化しない予防策と考えた方が良さそうです。まだ新型コロナウイルスを退治する方法も薬も出来ていないと言うのが現状です。

　特に日本の場合、ワクチンが簡単に摂取できるようになるまでには、少し時間がかかりそうですから、生活の方法を考えるべきだと思います。それも国や自治体から要請を受ける前に。