１日１２０万回接種ペースなら「８月末までに人口の４割終了」…野村総研、首相に試算説明
読売新聞 2021/07/03 20:19

　菅首相は３日、野村総合研究所の梅屋真一郎・制度戦略研究室長と首相公邸で面会し、新型コロナウイルスワクチン接種の進展に関する試算の説明を受けた。

　梅屋氏は、１日１２０万回に上る直近の接種ペースが続けば、８月３０日に人口の４割で２回の接種が終わるとの試算を示した。職域接種も加味して試算すると、終了時期は同２１日に早まるとしている。同研究所は他国の事例から、人口の４割が接種を終えれば新規感染者が減少する傾向があると分析している。

　確かに首相の号令があれば、１日１００万回を可能にしたのですから、この数字も達成できない事も無いとは思います。

　しかし、現在供給が行き届いていないのですから、野村総合研究所の梅屋真一郎・制度戦略研究室長も、現状を考えて話をしたのでしょうか。

　確かに、１日１２０万回の接種が可能であれば、８月３０日に人口の４割で２回の接種が終わる事も事実かも知れません。でも、可能である事と現実とは違います。特に現状を考えないと、それはただの理想に過ぎず、絵に描いた餅になりかねません。

　首相が掲げた１日１００万回の目標とは、似て非なる考えだと思います。

　ただし、人口の４割が接種すれば、新規感染者が減少する傾向と言うのは誰が言っているのでしょうか。まだ専門家と言われる人からもこの数字はでていないと思うのですが、どのような分析を行った結果なのでしょうか。そのあたりを明確にしてもらいたいですね。