文武両道のために・・・・『徒然草』を読んで見る。【171】

 今日の文字は『相性あいしょう』です。書体は行書です。今日読んで見ようと思う、『徒然草 第百七十段』を読んで見て、感じた文字です。

原文 現代文を見る 相性

 

☆勝手に長崎ちゃんぽん風のレシピ公開 
 
 麺類大好き人間(私)が作った、長崎ちゃんぽん風です。

◎必要な物(一人分)

  1. 中華麺 (蒸し)1玉 【出来れば太麺】
    私流、冷凍して置いて、いつでも使えるようにする。
  2. スープ
    (1)水200ml
    (2)鶏ガラスープの素【小さじ2杯 】
    (3)濃口醤油【小さじ1杯】 
    (4)牛乳25ml
    (5)塩こしょう【ひとつまみ】 
    (6)ごま油【大さじ1杯 】
  3. 具材
    (1)豚バラ肉 (スライス)【20g~30g】適当に。
    (2)もやし【1/4袋】適当に。
    (3)シーフードミックス【適当】
    ない場合は、エビ、ホタテ、イカなど、冷凍した物を使う。
  4. キャベツ【握りこぶし大、適当】
  5. 人参【適当】
    直径3cm位の人参を2cm程度を薄くスライスしてから細く切る
  6. かまぼこ【2枚程度】
    3mm程度にスライスしたもの

◎作り方
準備.にんじんは皮を剥いておきます。私流は、かわのまま使用。じゃまくさいから。

  1. キャベツを一口大に切り、にんじんとかまぼこは薄い短冊切りにします。
  2. 豚バラ肉は3cm幅くらいに切ります。
  3. フライパンを中火に熱し、ごま油をひいて豚肉とシーフードミックスを炒めます。
  4. 色が変わってきたら1.ともやしを加えて炒め、しんなりしてきたらスープを加えて具材が柔らかくなるまで中火のまま2分ほど煮込みます。
  5. 牛乳を加え、塩こしょうで味を調えます。
  6. お湯を沸騰させ、中華麺をパッケージに記載されている通りに茹で、水気を切ります。
  7. 器に6.を盛り、1.~5.で出来た具材をかけて完成です。

  この長崎ちゃんぽん風は、麺を間違って太麺を買ってしまい、たまたま、こんなんかな~、と思い作ってみたら、なかなかの物ができました。

 もし、家に具材がある時は、作って見たら?

 
 さぁ、今日も一日元気で過ごしましょう。

 
徒然草 第百七十段 〔原文〕

 さしたる事なくて人のがり行くは、よからぬ事なり。用ありて行きたりとも、その事果てなば疾く歸るべし。久しく居たる、いとむつかし。

 人とむかひたれば、詞多く、身もくたびれ、心も靜かならず、萬の事さはりて時を移す、互のため益なし。厭はしげにいはむもわろし。心づきなき事あらん折は、なかなか その由をもいひてん。同じ心に向はまほしく思はん人の、つれづれにて、「今しばし、今日は心しづかに」などいはんは、この限りにはあらざるべし。阮籍が青きまなこ、誰もあるべきことなり。

 その事となきに、人の來りて、のどかに物語して歸りぬる、いとよし。また文も、「久しく聞えさせねば」などばかり言ひおこせたる、いと嬉し。

 

 

『現代文』

『さしたる用事もなく人のもとに行くのは、よくない。用事があっても、その用事が済めばすぐに帰る方が良い。長居するのはうっとうしい。

 人と向かえば言葉も多くなり、疲れ心も穏やかでは無くなる。色々な事に差し障りが出来時間を過ごす。お互いに益がない。いかにも面倒そうにするのも悪い。気に食わない事がある時は、むしろその理由を言ってしまおう。気の合う人が退屈な時に「もう少し一緒にいよう」と言うのはこの限りではない。「阮籍げんせきの青きまなこ」は誰にでもある。

 さして用事もなく人が来て、のんびりと話をして帰るのは、実に良い。また手紙の文章も「久しくご無沙汰しています」などと書いてあると大変うれしい。』

 

 

『相性』

 阮籍げんせきが青きまなこと言うのは、中国三国時代の思想家で、大辞林第三版には、[訪れた人を歓迎する気持ちを表す目つき。]と書かれていますが、その故事がこの文章に使われたのでしょう。

 要するに好き嫌いと言う事だと理解できます。普通は色眼鏡で人を見ると、その人の本質を見誤ると思うのですが、人との付き合いでは、確かに馬の合う人、合わない人がいるようです。相性と言うのでしょうか。

 阮籍げんせきと言う人は、自分の価値観でしか人を見る事ができなかったのでしょう。また、そうしないと生きていくのが難しい時代であったのかも知れません。

 人間同士が、相手の動静を探りながら付き合わなくてはならないと言うのは、残念でなりません。

 しかし、最近でも「オレオレ詐欺」なんて言う、老人をターゲットに騙す人が横行していますし、なかなか人を素直に信じられないのも事実です。

 騙したり騙されたりしながら、世の中は進むのでしょうが、自分が騙されるのは避けたいものです。もちろん人が騙されるのもいい気がしないのですが・・・・。

 いつも思うのですが、何か災害が起こるたびに、その災害で困っている人をターゲットに騙す人たちがいます。何を考えているのでしょうね。

 まるで傷口に塩を塗るような人は、人間とも思えません。しかし、そんな人が何食わぬ顔をして、隣に住んでいるかも知れないのです。

 会社と言う世界では、社員も役員、社長も同じ目標に向かって力を結集すれば良いのですが、なかなかそうも行かないのが現実です。その多くは個人的な出世や目立とうとする意識が、他を押しのけたり、人を陥れるような振る舞いをするのが目立ちます。

 それよりも、もっとやる事があるだろう、と思うのですが、人と言うのは愚かな者だと思います。

 そう考えると、自分と相性の合う仲間と言うのは、意外と少数になります。これは、同じ考えや、同じ教養や趣味、あるいは同じレベルとは違った繋がりだと思います。

 このブログの『文武両道のために・・・・『徒然草』を読んで見る。【108】』にも書きましたので、ここでも同じ内容を載せておきます。

 『人は、言葉を交わす直前に、好きか嫌いかを決めていると、恋愛の仕組みを研究している人がいるようです。その時間は僅か、0.5秒。脳科学者の茂木健一郎氏は0.1秒説を唱えています。』と 論語を読んで見よう【雍也篇6-26】 に書きましたが、これは自分の意識ではどうする事もできない、コントロール不能の世界です。

 これは、「恋」に限った事でしょうか。永年考えた結論は、違います。それは、「意識する人」に対して抱く、妄想だと思っています。  なぜ「妄想」と思うかと言いますと、自分が理想とする偶像を作り上げてしまうからだと思っています。理想とまでは、行かなくても、自分が好ましいと思う、人柄をイメージしてしまうのです。それも、何の根拠もなく。

 茂木健一郎氏の言葉を借りれば、0.1秒で決めつけてしまうのが、人間なのでしょう。その決めつけは、なかなか覆す事ができないのです。なんせ理論的に決めた分けではありませんから、考えて直す分けにはいかないのです。

 

 と、妄想と書きましたが、理論的な根拠もなく、合う人、合わない人を決めているのかも知れません。もちろん、ここに書いたように、脳科学では根拠のある事なのでしょう。

 相性が合う人は、実に面白いと思っています。かなり胸に突き刺さるような事を言われても、聞けるのが不思議だと思います。かりにこれが相性の悪い人の場合は、ちょっとでも気に障るような事を言われただけで、憤慨します。いわゆる、「逆鱗に触れる」というものです。

 人間って、面白い生き物です。感情の動物とは良く言ったものです。

 こんな相性の良い人は、だまって時を過ごしても、一向に苦になりません。反って穏やかなひと時を過ごす事ができるものです。

 そんな事を、兼好法師は言いたかったのかも知れません。

 ただ、できれば、人によって見方や対応が変わる人も、あまり好ましい人物とは思えないのですが、如何でしょう。