今日の文字は『間違まちがい 』です。書体は行書です。今日読んで見ようと思う、『徒然草 第百七十八段』を読んで見て、感じた文字です。
原文
現代文を見る
間違
☆結構いけると、自画自賛、ボンゴレ 1人前
用意する物 一人前
(1)スパゲッティ【 50g 】適当、普通は100gぐらいが一般的。
(2)あさり 【100g】 適当、食べようと思う分量。
(3)にんにく 【1/2片 】
(4)たかの爪 【1/4本】
(5)オリーブオイル 【大さじ1杯 】
(6)料理酒 【40cc】
(7)水 【20cc】
(8)醤油 【2滴程度 】
(9)バター 【2g 】
(10)パセリ 【あれば】
(11)塩 【味を見て】
作り方
(1)たかの爪は種を取りだして、ハサミで切り輪切りにする。
(2)ニンニクはみじんぎり又はチューブ入りを使用。
(3)アサリは水に付けて砂だしする。
(4)スパゲッティを茹でる。袋に書いてあるゆで時間より少し前にタイマーをセット。
(5)スパゲッティを茹でている間に、フライパンにオリーブオイルを入れて火にかける。
(6)油が温まったらニンニク、たかの爪を入れて炒める。次にバターを加え全体になじませます。
(7)あさりを水切りしてフライパンに入れ、お酒を入れる。貝が開くまで待つ。
(8)貝が開いたら別の器に入れる。
(9)残ったスープに、水を加え、醤油を入れ沸騰させる。この時に味を調整する。 味は、塩が多いと思ったらゆで汁を加えます。
(10)茹で上がったスパゲッティを入れて2分ほど炒める。
(11)あさりをフライパンに入れてスパゲッティと交ぜればOK。
(12)パセリがあれば上からかけると見た目も良いと思います。
☆アサリがいつもある家は、多分無いでしょう。ですから、これはボンゴレを作ろうと思った時に買ってください。
さぁ、今日も一日元気で過ごしましょう。
徒然草 第百七十八段 〔原文〕
ある所の侍ども、内侍所の御神樂を見て、人に語るとて、「寶劒をばその人ぞ持ち給へる」などいふを聞きて、内なる女房の中に、「別殿の行幸には、晝御座ひのござ の御劒ぎょけん にてこそあれ」と忍びやかに言ひたりし、心憎かりき。その人、ふるき典侍なりけるとかや。
『現代文』
『ある所の侍たちが、宮中の内侍所の御神楽を見て、人に「宝剣を、あの人がお持ちだったぞ」などと言うのを聞いて、御簾の内の女房の中の一人が、「別殿へ行幸なさる時は、昼御座ひのござ の御剣をお持たせになりますものを」と、ひそかに言っていたのは、奥ゆかしかった。その人は古参の典侍ないしのすけ であったとかいうことだ。』
『間違』
時代が違うと言ってしまうとそれまでですが、この話、いつ誰が聞いて、どういう気持ちを持ったのでしょう。
『心憎かりき』と言う言葉を「奥ゆかしい」と訳しましたが、ただの陰口ではないかと思ってしまいます。確かに面と向かって「間違ってます」と言うよりは、奥ゆかしいかも知れません。
さて、この文章、少し意地悪な読み方をしてみました。ある所の侍は、天皇が持っておられた「剣」を「宝剣」と言ったのですが、この内侍所と言うのは、三種の神器の内の八咫鏡やたのかがみ が安置されている所と思われます。そして「御神楽」と言いますから、神前または神楽殿で行われたのでしょう。
「宝剣」と言うのは、「天叢雲剣あまのむらくものつるぎ 」又は「 草薙剣くさなぎのつるぎ 」だと思われますが、この時代が鎌倉時代の末期だとしたら、この「宝剣」がどこにあったのでしょう。歴史上は混とんとしています。ようするに定かではないと言う事だと思っています。
そんな「宝剣」を天皇であるからと言って、持ち歩く事も考えにくいですから、古参の典侍ないしのすけ の言っている事が正しいと推測できます。
ちなみに、「後鳥羽天皇(第82代天皇)は三種の神器がないまま即位。平氏滅亡により神璽と神鏡は確保できた」 (出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)との記述が見られます。後鳥羽天皇の時代は、鎌倉時代の初めで終わっています。そして、「順徳天皇が1200年に皇位を引き継がれた時に、伊勢神宮から「宝剣」が献上」 (出典:三橋健(2013)『伊勢神宮』朝日新聞出版.)されたとされています。
ようするに、その存在自体も明確ではない時代に、持ち歩く事は無いと思います。
しかし、だからと言って、誰か専門の人が言った言葉でもなく、真意も定かではない事を、何の目的があって、この段にしたためたのでしょう。
徒然なるまま に、と言うのは、何とも便利な言葉です。