文武両道のために・・・・『徒然草』を読んで見る。【187】

 今日の文字は『秘訣ひけつ』です。書体は行書です。今日読んで見ようと思う、『徒然草 第百八十六段』を読んで見て、感じた文字です。

原文 現代文を見る 秘訣

 

☆ソース焼きそば 二人分 

 ちょっと、ひと手間で、焼いたそばの、焼きそばが出来ます。

  1.  用意する物
    (1)焼きそば生麺【2玉】
    (2)ラード【大さじ2杯】
    (3)豚肉【100グラム位】(適量)
    (4)もやし【1袋】
    (5)キャベツ【3枚程度】一口サイズに切っておく。
    (6)冷凍イカの足【3本程度】2cm位に切っておく。
    (7)●酒【大さじ2杯】
    (8)●ウスターソース【大さじ4杯】
    (9)塩コショウ【少々】先に味見をして必要なら適量。
  2. 作り方
    (1)フライパンを熱してラードを入れ、弱火で豚肉を炒める、色が変わったら皿に移す。
    (2)そのフライパンに麺を入れ、両面焦げるように焼いて、焦げ色が出来れば別の器に移す。
    (3)もやし・キャベツを混ぜて洗ったものをフライパンに入れて、その上に冷凍イカと豚肉を乗せ、その上に被さるように麺を置く。
    (4)3分ほどフライパンに蓋をして、蒸し焼きにする。
    (5)麺をほぐし炒めながら混ぜ合わせる。
    (6)ある程度混ざれば、1.の(7)(8)を(5)に入れて混ぜ合わせる。

     皿に盛ったら、紅ショウガなどがあれば乗せると、一段と美味しくなります。 

 さぁ、今日も一日元気で過ごしましょう。

 
徒然草 第百八十六段 〔原文〕

 吉田と申す馬乘りの申し侍りしは、「馬ごとにこはきものなり。人の力爭ふべからずと知るべし。乘るべき馬をば、まづよく見て、強き所、弱き所を知るべし。次にくつわ・鞍の具に、危きことやあると見て、心にかゝる事あらば、その馬を馳すべからず。この用意を忘れざるを馬乘りとは申すなり、これ秘藏のことなり」と申しき。

 

『現代文』

『吉田と言う馬乗りが言うのは、「馬ごとに手強い。力で争ってはならないと知るべきである。乗ろうとする馬をよく観察して、強い所、弱い所を知らなければならない。次にくつわ・鞍の具に不備がないか確認し、気になる事があればその馬に乗ってはいけない。この注意を忘れない者を馬乗りと言う。これが秘訣である。」と。』

 

『秘訣』

 現在で言えば、始業点検と言う事でしょう。「段取り八分」の言葉通り、物事を達成するために、準備と言うのはかなり大きな要素になります。この事をこの段では『これ秘藏のことなり』と言っています。

 何かを始める場合について考えて見ましょう。

 私は過去に工場で働いていた事があります。職位は工場長でしたが、初めは工員としてタレットと言う旋盤の一種ですが、いわゆる旋盤の簡易版のようなもので製品を作っていました。

 簡易版と言っても、やはり準備がいります。始業点検です。スイッチを入れて動かすまでに、ねじ類が緩んでいないか、その他の安全を確かめます。

 安全が確認できれば次に、切削する金属をチャックという部分に取りつけます。この取り付けがしっかりしていないと、大けがのもとになります。

 後は慣れればそれほど難しい事はないのですが、やはり熟練はいるでしょう。しかし、初めの準備で大方出来ていると言っても良いと思います。

 これだけが、準備ではなく、機械の整備や周りの清掃も無くてはなりません。それほど段取りが大切なのです。

 私がこの「段取り八分」を身を持って覚えたのが、この工場勤務でした。ちょっとした気の弛みが事故を起こします。私も、入社して1週間目に、右手の薬指を、このタレットに挟み、もう少しで失う所でした。今でもその傷が残っています。

 痛い目に遭うと、同じ失敗はしなくなります。ですから、他の仕事に変わっても、空手道でも、書道でも、段取りを大切に考えています。

 しかし、空手道の場合は、65歳を過ぎてから準備運動の大切さを知る事になりました。

 胴着(道衣・道着)に着替えるとすぐに、空手の動きをしたくなります。習慣なのでしょうが、なぜか時間がもったいないように思ってしまいます。しかし、準備運動や整理運動は、身体の事を考えると、稽古以上に大切な事だと最近は思うようになっています。

 仕事でも同じ事を経験しています。早合点と言うのか、気が焦っているのか、直ぐに仕事にかかると、思わぬところでつまずいてしまいます。

 特に不動産の仕事をしている時ですが、かなり高額の仕事を頼まれた時です。なかなかお客様の要望に合う土地が見つからずに探している時、気に入ってもらえる物件が見つかり、周りの環境も考えず工事に入ったのです。

 案の定住民からのクレームが持ち上がり、数十名の近隣の住民からつるし上げを食いました。中には木刀持参で文句を言う人たちもいて、困った事がありました。

 それこそ多勢に無勢で、私は一人でその文句を聞く事になったのです。何とか、一応話は納め、工事にかかる事ができ、三階建ての建物を建てる事ができ、お客様に喜んでもらえました。しかし、このような事態を招いたのは私の責任です。しっかりと、調査していればこんな苦労はしなかったと思います。

 それからも何度か、住民運動の矢面に立たされたのですが、この時の経験が功を奏したのかも知れません。経験してみないとわからない事は多い物です。

 何でもと、兼好法師のように言いたくありませんが、「石橋を叩いて渡る」習慣は身に付けたいと思っています。ただし、これは躊躇して前に進まない事とは違います。あくまでも『段取り』です。