文武両道のために・・・・『徒然草』を読んで見る。【198】

 今日の文字は『定額じょうがく』です。書体は行書です。今日読んで見ようと思う、『徒然草 第百九十八段』を読んで見て、感じた文字です。

原文 現代文を見る 定額

 

『9日の東京都心 雪の特徴 昼も体感氷点下』
(tenki.jp 国内 2019/02/08 07:48)

「9日の東京は今季3回目の雪が降り、23区で積雪となる所も。これまでより「雪の時間が長く」「湿った雪」なのがポイント。北風が吹き、昼間も体感的には氷点下の寒さです。—–後略」

 今朝起きた時、随分暖かく感じました。そろそろ春めくのかな、と思いましたが、tenki.jpでは、上記のニュースが見られました。

 大阪では明日も今日と余り変わらずに推移しそうですが、三寒四温と言いますから、また寒い日も来るのでしょう。 
 
 さぁ、今日も一日元気で過ごしましょう。

 
徒然草 第百九十八段 〔原文〕

 諸寺の僧のみにもあらず、定額ぢゃうがく女嬬にょじゅといふこと、『延喜式』に見えたり。すべて、數さだまりたる公人くにんの通號にこそ。

 

『現代文』

『諸寺の僧だけではない、「定額じょうがく女嬬にょじゅ」と言う事は、『延喜式』に書かれてある。すべて、数が決まっている官吏かんりの通称である。』

 

 

『定額』

 私が知っている『定額』は、定額貯金ぐらいですが、数が決まっている場合に使われていたのですね。

 ここでなぜ、諸寺の僧だけではないと、断っているかといえば、定額僧と言う言葉が残っているので、多分当時は、定額寺・勅願寺などに置かれた一定の員数の僧(出典:大辞林 三省堂.)のように僧の定員を言う事が多かったのでしょう。

 今でも組織が出来ると、その時に決めた定員を、仕事が無くなっても維持する傾向があるようです。まず、仕事の量によって、必要な人員を集めるような仕組みが必要ですね。 特に税金でその給与が支払われる役人や官僚、あるいは議員などは、そうあるべきでしょう。

 兼好法師の時代でも、定員は、これ以上多くいる必要はない、と言う意味から逸脱して、これだけは必要でなくても居なくてはならないと言うような使われ方をしたのかも知れません。

 便利な言葉ですが使われ方次第で、どうにでも受け取れるのが定員制度ですね。

 昨日『定額制、ラーメンからレクサスまで 赤字覚悟の参入も』と言うニュースを見ました。さて、どういう効果が期待できるのでしょうか。