コロナワクチン追加接種は不要、ＷＨＯと米ＦＤＡの科学者が論文発表
Reuters　2021/09/14 02:55

［ワシントン　１３日　ロイター］ – 世界保健機関（ＷＨＯ）と米食品医薬品局（ＦＤＡ）の科学者らは英医学誌ランセットに１３日に掲載された論文で、一般の人に対する新型コロナウイルスワクチンの３回目の追加接種（ブースター接種）は必要なく、１回目の接種もまだ受けていない人たちにワクチンを融通することで多くの命が救われるとの考えを示した。

論文執筆には、ＷＨＯの主任科学者ソミヤ・スワミナサン氏や緊急事態対応部門統括のマイケル・ライアン氏のほか、ＦＤＡのワクチン研究・審査局長マリオン・グルーバー氏と、副局長のフィリップ・クラウス氏らも参加。グルーバー氏とクラウス氏は向こう数カ月でＦＤＡを退職すると表明している。

論文で「追加接種の必要性、もしくはそのタイミングに関するいかなる決定も、重症化が継続的かつ有意に防げたことを示す臨床試験（治験）、もしくは疫学上のデータの慎重ひな分析結果に基づいて行う必要がある」とし、「現時点で得られているエビデンスからは、一般の人に対する追加接種の必要性は示されていない」とした。

ただ、免疫力が低下している人に対しては追加接種の恩恵がある可能性があるとしたほか、ウクチン効果が薄れた場合や、新たな変異株が出現し既存のワクチンが効果的でなくなった場合などは、将来的に追加接種が必要になる可能性もあるとした。

米国のバイデン大統領は、ワクチンを接種していても感染するケースが報告されていることを受け、効果が薄れている恐れがあると懸念しており、追加接種を検討。ＦＤＡ諮問委員会は１７日に会議を開き、米ファイザーと独ビオンテックが共同開発したワクチンの追加接種について討議する。

　こんなニュースがある中で、日本では３回目のワクチン接種に向けて準備が進んでいるようです。（河野太郎氏　３回目ワクチン確保を明言し、私案「日時を指定したハガキを」）［デイリースポーツ　2021.09.14 – Tue］や（　奈良の医療従事者の男性がワクチン4回接種 「身を守りたかった」）［毎日新聞 2021/09/14 18:11］こういうフライングをする人もいるようです。

　しかし、前に読んだ記事の中に、お医者さんが何回目かでワクチン接種は危険があると言うのは、我々の常識と言っていたと言うのがあったと思います。ただし、これは私の記憶だけですから、正確性に欠けます。この記事を探したのですが、見当たりませんでした。確か８月の中ごろだったと思うのですが、削除されたのでしょうか。

　ただ、ロイターの記事の中にも書かれてあるように、全く必要ないのではなく、「免疫力が低下している人に対しては追加接種の恩恵がある可能性があるとしたほか、ウクチン効果が薄れた場合や、新たな変異株が出現し既存のワクチンが効果的でなくなった場合」には必要になってくるとあります。ちなみに、この「ウクチン」は、単純に「ワクチン」の間違いでしょう。

　ですから、河野氏の進めている３回目のワクチン接種は、まず効果が薄くなる医療従事者から始まるようです。

　やはり、当面の所、間隔を空けて毎年接種する必要がありそうです。

　しかし、色々な研究が進められていますので、違った方法で新型コロナウイルスを撲滅させる事ができるのかも知れません。

　人間の知恵を信じて、待つ事にしましょう。